参加者:川島 (単独)
天気と睨めっこして裏越後三山周回。少し前から候補に挙げていて、天気予報も関東甲信では唯一、新潟だけに晴れの印。
実は銀山平から荒沢岳までは一度登ったことがあって、その時も周回を計画していたがやる気が無くなって止めたという経緯がある。明確な理由があった訳ではなく、なんとなく。私はそういう感覚を大切にしていて、気が進まない時は直ぐに止める。周りから見れば、何だと思うかもしれない。
前回登った時は早々に下山し、その途中で救助隊に会った。上に遭難者がいるとのことでいろいろ聞かれた。霧が濃すぎてヘリを飛ばせないということで、下から上がって来ていたのだ。その後の事は判らないが、車に戻っても救助体制を敷いていたのを覚えている。
テレパシーとか勘とかいう物は、一般的な認知では非科学的とされているが、量子力学の世界では、そういった事が説明が出来るのではないかと言われている。私は理系なのであるが、親のそういう部分を見て信じている。面白いものである。 さて、今回は行程が長いので、早目の行動開始。
初見では無いとは言え、荒沢岳までは鎖場がある。そこを通過するのは明るい方がいいかなと考えていたが、結局早く着いてしまい、暗闇の中で鎖場岩場を進む。
前回も清水が滴っていて滑りやすいのではあるが、何事もなく通過。会の方々とのクライミングで鍛えられた結果かもしれない。荒沢岳の手前で日の出に会い、素晴らしい朝焼けを見ることができた。
平ヶ岳、尾瀬からの強風を浴びながら兎岳に到着。残雪期に尾瀬からここまで歩く計画を立てていたが、その稜線が美しい。新潟の県境は歩いてみたい所が多い。
慎重に歩いた。最後の山頂である越後駒ケ岳を振り仰ぎ、始まった紅葉を楽しむ。青くはないが、藤山一郎の「青い山脈」を思い出す。
素晴らしい稜線だった。



