2017年6月18日@足拍子本谷ホソドノ沢ダイレクトスラブ


◎参加者:高山(L・記録)、会外1名

170618120510 JR水道橋駅西口
0730 旭原林道終点P
0750 出発
0915 ダイレクトスラブ取付
1345 荒沢山山頂
1650 林道終点P

沢初めを奥秩父で済ませ、頭が沢モードに切り替わった途端に、越後への渇望を覚える。

 

しかし
・日曜日朝からしか時間がとれない
・梅雨前線北上気味
・今年は雪多い
・来月の会山行に備えマルチの復習を要す

以上の事情を慮ったうえで、すべて叶えてくれるだろう足拍子を選択。

関越トンネルを抜けると薄日が差す。逆光の荒沢山西面に目を凝らせば、カドナミ沢上部に白いものが見え、相棒の元ボクサーが声を上げる。スラブだろうと誤魔化して、旭原へ急ぐ。
林道終点までは入らず、壊れたゲート手前の広いスペースに停めて歩き出す。カッパを着たくなるほど冷たい朝だ。
踏み跡を行きすぎてしまい、フトゴキ沢を30m下降して足拍子本谷に入渓。
1497791498657 水の冷たさに雪渓の予感。屈曲点のすぐ先に現れた呆れるほど巨大なブロック。こりゃ今回は沢登りにならんと滝はすべて巻いて前手沢出合のすぐ先で雪渓に乗る。
1497791545139前衛スラブだけ分かりやすかったが、風穴沢・風穴スラブは出合の滝が雪渓の下で判然としないまま進んでゆく。最後にホソドノ沢がこれはもう間違いようがなくキッパリ喰い込んで見えてくる。右手にダイレクトスラブのF1。

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ダイレクトスラブ F1

ハナから登る気もなく、クライミングシューズを持ってきていないが、直登ラインをオブザベしてみる。最後の滝上部右壁の黒いスラブ、落ち口までの5mに弱点が無い。
真剣に壁を指差し元ボクサーに説明するが、聞いていないようだ。

滝芯はシュルントが黒く開いているので左に上がって取付き、薮を伝って一段目へ下降トラバース。ここまでラインが一緒なので、直登するつもりかと誤解した元ボクサーが、「絶対にムリっす!」と後ろで繰り返し呟いている。
右の灌木ルンゼから登る。後続が遅いが、待っていると灌木を掴む腕が疲れるだけだ。登るにつれルンゼの凹面が消え傾斜が強まりリッジに変わる前に左に寄れば、ちょうどF1上にトラバースできそう。傾斜が強く細かいが、手足ともスタンス豊富。滝芯に近づけば階段なのでロープ付けずに渡ったら、後続の元ボクサーが怖くて踏み出せない。彼だけクライミングシューズを履かせているので、問題ないはずだが、高さ100mのF1の落ち口上での爪先立ち。
1497791671454 小テラスにあった残置ハーケンにナイフブレード打ち足して懸垂で戻る。
元ボクサーが完全にビビってしまったので、この後は全ピッチをスタカットで登る。1497791715898アプローチが雪渓歩きだったので時間には余裕がある。マルチ練習のつもりでしっかり支点を作って登る。

想像したより傾斜・岩質・形状が一様なスッキリしたルンゼで、どのピッチも似ているのでイマイチ記憶が定かでない。スラブ面に誘われるままに登ってゆけば、自ずと中央ルンゼから荒沢山直下のフェースに導かれる。

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荒沢山 山頂

稜線に出れば関越道がうるさい。土樽の集落では水田に水を張ったばかり。タカマタギ南のスラブ斜面が大きく目立つ。国境稜線の山々は薄い雲の中だ。太源太も次第に隠れはじめ、ポツポツ降り出しそうな様子なので、下山を急ぐ。
稜線上の登山道を辿れば傾斜は緩いが、登り返しを避けて、前手沢と前衛スラブの中間尾根を下った。元ボクサーにとっては、この下りが核心だったようで、懸垂こそしなかったが時間が掛かった。ようやく降り立った雪渓下で飲んだ水が冷たくて美味かった。

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