参加者 土川さん(L)・加藤さん・上林さん・花村さん・長濱さん・川島さん・横井さん・久さん・みちこさん・河原
8月11日 2:00 扇沢市営駐車場集合
7:30 扇沢駅発
9:30 室堂着
12:00 剱御前小舎
13:00 剱沢キャンプ場
8月12日 各チームで行動
8月13日 7:00 剱沢キャンプ場発
10:15 室堂着
昨年の夏休みにチーム北鎌を結成し槍ヶ岳に行ったらすごく楽しかったので、今年はチーム剱を結成しようと希望者を募ったら10名もの方が参加表明下さいました。これはなかなかの大人数!!宴会が楽しそうです。
希望ルートをまとめると、源次郎尾根縦走組・八ツ峰縦走組・一般登山道組の3隊となりました。
10日夜 首都圏各所から車3台で出発、お盆休みの渋滞に巻き込まれつつも26:00には扇沢市営駐車場に着きました。ちょうど車3台分が並んで駐車出来るスペースを確保し仮眠を取ります。
11日 天候 曇り~雨~晴れ
5:00 起床 扇沢はどんよりとした曇り空、今にも雨が降ってきそうです。当会若手のホープ土川リーダーの挨拶後、出発です。実力・年齢層もバラバラのチームですがリーダーよろしくお願いします!!(さて、どーなるんでしょうかね~)
トロリーバスを下車し、黒部ダムに出るとすでに雨がシトシト。合羽を羽織りつつ速足で歩きます。大観望では土砂降りの雨!!せっかく黒部まできたのに残念です。
しかーし、室堂に着くとどんどん雲が取れてゆきお日様が顔を出すという超ラッキー。
(前日まで試験だったリーダーの落第とバーターで勝ち取った ”晴れ” と言っていた毒舌女子もおりましたが、リーダー大丈夫ですよ!!帰って確認したら日本海にあった高気圧が入ってきたんですね!!)
個々のペースでゆっくりと進み、剱御前小舎に着くと雪と岩の殿堂 剱岳が良く見えます。青空が背景の剱岳はカッコいいですね。
しばし眺望を堪能ののち、剱沢キャンプ場へ出発、小1時間でキャンプ場着。早速、テントを設営し、冷え冷えビール調達班と料理班に分かれ宴会準備開始です。剣山荘までビールを買いに行ってしまうとのハプニングはありましたが、無事、リーダーのカンパーイのご発声ののち宴会開始です。
つらつらと楽しい時間は過ぎてゆき明日のみんなの安全を祈りながら解散し各テントで眠りにつきました。
12日 天候 曇り~昼頃一時雨~16:00頃 一時晴れ間~夜半 雨
各ルートに分散し登攀・登山開始です!!
源次郎尾根~剱岳登攀組・・・参加者 土川・花村・加藤・横井・川島・長濱
別山登山組・・・参加者 久・みちこさん
八ツ峰Ⅵ峰Cフェース剣稜会ルート・上部縦走組・・・参加者 上林・河原
8月12日 3:00 出発
4:30 長次郎谷出合
6:10 Cフェース剣稜会ルート取りつき
6:30 登攀開始
9:20 5ピッチ目終了点 ・縦走開始
9:40 6峰フェースの頭からの懸垂
10:50 8峰の頭
12:00 八ツ峰の頭
13:45 剱岳山頂
16:45 剱山荘着
17:20 剱沢キャンプ場着
2時の起床、朝ご飯を食べて3時に出発です。剱沢雪渓の状態は悪く、右岸側の夏道で降りて行くのがセオリーですが、早々に雪渓に乗ってしまい、ボンボンと崩落の音が・・・。やばいやばい!!慌てて夏道に戻ります。黒ユリの滝をしばらく過ぎると雪渓に乗ります。あんまり端に行かないように、落石のラインに乗らないように慎重に素早く行動します。
長次郎谷出合からは約600m登り、徐々に熊の岩が近くなってきます。登るの飽きたな~と思う頃、剣稜会ルートの取りつきです。
すでに2パーティーが取りついており、1パーティーが待ちでした。”お先にどうぞ”と言われたので遠慮なく先に行かせて頂きましたが、結局、前のパーティーに追いついてしまい各ピッチ毎に10~20分の待ちとなりました。
1p 上林 Ⅱ~Ⅲ級 スラブから凹角・リッジ上のテラス。傾斜は緩くとても簡単。
2p 河原 Ⅱ級 凹角からフェイス 特に難しいところ無し
3p 上林 Ⅲ級 スラブ上フェイスを右上に登り、少し左にトラバースしてから左上。少しスタンスが細かく、登山靴で登った上林は少し緊張しました。
4p 河原 Ⅱ級 リッジのトラバース 前が詰まっているのでリッジの端に座って ビレイ。こちらのほうがロープが流れやすいかも!!
5p 上林 Ⅱ級 簡単なリッジ。あっという間にCフェースの頭に到着。
登攀自体は簡単なのである程度クライミング能力があれば問題ないと思います。ただし、支点がハーケンなので、カムでバックアップしたほうがより安全かと思います(キャメロット0.75/1/2を装備)
核心はここからの縦走のルーファイです。予習はしてきましたがなかなか難しいものです。難しいところを列記しました。
①剣稜会終了点から三ノ窓側を巻き、Eフェースの頭へ
②Eフェースの頭から約5mクライムダウンし、支点から懸垂
③水平歩道を歩き、適当に登りやすい所を登ると7峰の頭
④7峰からのクライムダウンは長次郎谷側。ここはゆっくり慎重に!!
⑤8峰へは三ノ窓側のルンゼを上がる。下りは2度の懸垂下降。
⑥八ツ峰の頭へは、長次郎谷側の階段を上がる。
ロープが水を含んで重くなり、懸垂下降のたびにロープ回収後 2本のロープがからまって 束ねるのに時間がかかりました。ここまで眺望ゼロ。しかも八ツ峰の頭で雨が降ってきました。
さーて、さっさと帰ろ帰ろ!!
八ツ峰の頭からはロープ2本つないで目一杯降ります、ガレているので降下中およびロープを抜くときは落石させないように注意が必要です。
後は、剱岳山頂までの北方稜線の岩稜歩き特に迷うことはありませんが、ガレている所が多くて とても歩きにく、踏み跡の分岐があちこちにあり結構悩みます。13:45に剱岳山頂、祠の前で記念撮影です。
携帯をみると電波が入るのでLINEで源次郎組に連絡するが返答なし、源次郎組が登頂した連絡もないので、山頂でしばらく待つが連絡がないので出発しました
(まさかこの頃、剣山荘で生ビールを美味しく飲んでいるとは・・・。こら~!!)。
みんなを心配しつつも剣山荘まで下山。ここでもLINEで連絡するも連絡つかず。上林さんのビール飲みたいオーラを背中に感じつつも、救助の即時行動出来るよう我慢するようにお願いする。
捜索初動の順序を頭の中で整理しながらキャンプ場までの歩いていくと酔っ払い女子のお出迎え。あーとにかくなんにも無くて良かったです。安心しました。
着くやいなや調理済みの美味しいご飯・お酒のオンパレード。今日一日頑張ってよかったです。
13日 天候 雨
夜半より雨、5名は本日帰宅で5名はクライミングおよび登山の予定ですが、天候好天の兆しがないため、残念ですが全員での撤退を決定しました。
雨は降ったりやんだり10時過ぎには室堂に到着し、扇沢駅行きのトロリーバスに乗りました。
大町温泉薬師の湯で汗が流し、道の駅で遅いお昼ご飯を食べて解散となりました。
大人数の山行も楽しいですね。また、どこか行きましょう。
土川リーダー本当にお疲れ様でした。