◎参加者: 渡辺(L.記録)高橋
気温・・-8度くらい
0600 美濃戸口
0920 行者小屋(南沢経由)
1050JP
1120 第一岩峰
1205 第二岩峰
1250 阿弥陀岳山頂(中岳沢下降)
1350 行者小屋
転職、結婚、マイホーム、出産とここ2年程でクライマー夫婦共々目まぐるしく忙しい毎日で、しばらく山は無理かと諦めていたが、最近ようやくひと段落してきた事と、嫁さんの方から「日曜日うちで女子会するからどこか行ってて!」と言われた為、チャリでヒルクラか、はたまた山かと天秤に掛けてみたところ山へ行きたい気持ちが勝る。
1人で山は禁止されているため、早速高橋氏に連絡し、まだ中途半端で終わらせていない石尊稜へ決定する。
・当日
3時に高橋氏をピックアップしのんびり運転で0510頃到着。
どうせ無理だと分かりつつも、美濃戸口から赤岳山荘迄のあの魔の急カーブの上りに車でトライするものの当然はね返され結局美濃戸口からスタート。(毎回なんとかせねばと言いつつ何もしない)
スタートし、赤岳山荘まではそこそこ順調。かるく休憩入れて南沢→行者小屋へ。
ここで高橋氏から、やはり北稜を落としたいとの強いリクエストがあり阿弥陀岳北稜へ転進が決まる。
今日は午後から天候が崩れはじめる予報だが空はこれでもかと言わんばかりの大快晴でしかも無風。(西壁には雪は全く付いていない)
北稜には2パーティついているものの、赤岳主稜、石尊周辺のルート、大同、小同心ともに観察してみたが全くガラガラの様子。
しばらく眺めていると、高橋氏から「やっぱし行きたそうすね」と言われるが、「全然行きたいなんて思ってませんよ」と言いつつ顔と態度に現れまくっていたようだ。
後ろ髪惹かれつつ装備を付けてスタート。
前回は文三郎ルートから中岳沢へ少し入ってから右の尾根に乗っかったが、今回はスタートして直ぐに中岳沢へのトレースがあり進む。このトレースは更に右隣にある尾根で観察してみると、どうやらどちらの尾根も結局はJPにいくらしい。
JPにのんびりと進み到着。直ぐに第一岩峰がはじまりそのまま継続して進む。
傾斜がそこそこ強くなり更にはあまり雪がない状態の草付き。私は最初からピッケルだが、高橋氏はいまだにストックで、「彼は一体いつピッケルに変えるのだろう?」と思っていた矢先、突然ピッケルに変えた。後ろにいた私はあまり良い体勢ではないので先に行かせてもらい先に第二岩峰へ到着。
第二岩峰はガラ空き。高橋氏はまだ来ない様子なのでしっかりセルフをとり、さっさとロープを出し直ぐさま登攀開始できるよう段取りをし、余った時間は嫁さんにLINEで「これから登るね~」などと暇を潰して待つ。
高橋氏が到着しリードをお任せしたが、大分疲れてしまったようなので私がリード。
BDの1カムでバッチリセルフをとってもらう。
1P目、雪が付いてないしガバで手が良いのでとても快適だが、4~5手でそんな岩は終わり後は草付き。適当に登りきったあと程よい潅木で支点を作り高橋氏を引き上げる。
「ここで終わりで後は目の前にある3~4mの岩壁はコンテで行っちゃうましょう」と、行けそうだったので適当に言ってしまう。疑いの眼差しで見る高橋氏を行かせてしまったが、どうやらここが2P目(笑)
2P目、まあ落ちても大丈夫思ったが、とりあえず私はセルフを作り登攀中の高橋氏をビレイ、高橋氏もナイフリッジ超えた先の潅木でしっかり支点を作り私を引っ張りあげてくれた。
ちなみに2P目も最初の数メートルがガバだらけの岩峰であとは草付き。
天気は多少崩れてはきたがまだまだ視界は明瞭で中岳沢の下降地点もすぐ分かる。
トレースを辿ってあっという間に行者小屋へ。途中どこかの山岳会なのか中岳沢の中腹辺りで雪上訓練をしていた。
行者小屋で休憩し荷物をまとめ下山開始。
高橋氏に、早く帰って娘と遊びたいから16時迄には駐車場へ戻りたいと伝えるが、「たぶん駐車場に着くのは明日の4時です」と訳の分からない事を言う。大分疲れているようだ。
そんか感じではあったが、なんとか1630には駐車場へ。
久々のバリエーションで、とても楽しめたのと同時にいろいろと今後の課題も見えてきたので、充実した山行にはなったかなと思いました。