2019年4月28日~30日 御在所クライミング


◎参加者:荒木(L)・長濱・花村・河原(記)・土川(記)会外1名

◎天気 29日:曇り・夕方より雨 30日:雨

◎日程
4/28都内発
4/29
6:00 登山口着
7:20 藤内小屋
8:30 前尾根取付き
15:00 藤内小屋
16:00 兎の耳

東海のクラシックゲレンデ・御在所の藤内壁に遠征してきました。
当初2泊3日の予定でしたが、2日目・3日目が雨となってしまったので、クライミングは1日しかできませんでしたが、いろいろとても楽しい遠征となりました。
28日の夜に都内を出発して真夜中の5時間のドライブ、早朝に御在所登山口へ到着しました。
そこでOBの横井さんと合流して藤内小屋へ。40分ほどのアプローチで朝早く小屋に到着しましたが、小屋番の神谷さんに暖かく迎えていただき、荷物を置かせてもらってさっそくマルチルートの前尾根に向かいます。全員が初めての御在所なので取付きに少し迷いましたが、無事に一番乗りで取付きに到着。花村さんは1人山頂往復コースに分かれて、前尾根組は2パーティに分かれて取付いた。

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P7取付き

◎組分け
荒木・河原
長濱・横井・土川

○P7(ノーマルルート V級)

1ピッチ目:(リード荒木・長濱)王道のノーマルルートからの取りつき。クラックではあるが、フェイス感覚で登れるピッチ。カム2番・3番でプロテクションが取れる
2ピッチ目:(リード河原・長濱)リッジに上がってからのトラバース。体感でⅢ級。p6~p7の間の立木でビレイ。P6までは歩き。

○P6(クラックルート5.9NP→チムニールートⅣ級)
・クラックルート5.9NP(リード河原→荒木・土川)

P6

P6

河原リードでフェイスルートV級をトライするも、足が拾えず1ピン目をかけてクラックルートへ路線変更。右上するクラックにカムを決めて登っていく。下部はハンドが決まるので登りやすいが、テラスまでの上部2mのクラックがフレアしており手も足も決まりが悪い。数回トライするが上がれず、荒木さんに交替してもらう。
土川も青タンこさえながらなんとかトップアウト。

・チムニールート Ⅳ級(リード荒木・土川)

チムニー

チムニー

虫のように壁に背中と足をつぱって登っていく。途中荒木さんの「うー」という悲鳴が・・。後で聞くとザックがハマり大変だったとのこと。河原は、ザックをビレイループに吊るし登りにかかる(PASにぶら下げた方が良いかも知れません)。途中で苦しくなり『うへへっへ~』と変な笑い声が出る。背面左上側に良いガバがあるが、体を反転させないと取れない。強引に体を反転させガバを取り体を持ち上げる。P6上部まではあと1段登るが、ここは簡単そうなのでフリーで突破(けれどちょっと怖い)。

○P5 藤内沢側ルートⅤ級(リード河原)

この辺りは取り付きがわかりにくい。良く確認しないと巻いてしまう。北谷側より藤内沢側ルートに出て登り始める。途中で切れ落ちた割れ目をジャンプして跨ぐのだが、なんとも怖い。ピンが近くにあるので安全第一と言い訳してA0で突破。終了点からは5m程度の懸垂下降。
*長濱組はピーク直下をトラバースし省略

○P4 北沢側からのすべり台へⅢ級(リード荒木・土川)→すべり台Ⅳ~Ⅴ級(リード荒木・土川)

北沢側からからすべり台取りつきへのアプローチ、Ⅲ級程度で問題なし。すべり台は藤内沢側を登って行きます。非常に面白いですが切れ落ち感が半端ありません。
長濱組はロープトラブルで暫し、ストップ。
これにて体温がかなり奪われそそくさとP4はこなす。

○P3 北沢側のスラブ Ⅲ級→3本右クラックⅣ級(リード河原・長濱)

北沢側からスラブを登る。ペツルが3本打ってあるスラブは難しそうなのでその脇のカムでプロテクションが取れそうな場所から登る。途中終了点があるが、ロープがまだ、伸びるので3本クラックの右側を登る。ハンドサイズのクラックで手も足も決まるが、慣れないクラック登りはやはり怖い。
長濱組はピーク直下でP2へトラバースするルートがあり、これを辿る。

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P2(やぐら)

○P2 やぐらⅣ級(リード荒木・土川)

最終ピッチのラスボス「やぐら」。ガスが北沢側から吹き上げてきて非常に寒いので早く登って帰りたい。荒木さんリードで安定の登攀。ほぼカムでプロテクションを取っていく。中間部のクラックは湿り気味で滑りやすい。頭が引っかかるところも上手くクリアして終了点に着いたもののⅣ級と言ってもあなどれません。ラペルリングが二つあり。荒木組はロープをしまい終了点の右側から歩いて下りたが、懸垂下降のほうが安全です。

寒さで体が冷えきってしまったためそそくさと藤内小屋へ帰還。
花村さんとは後に一の壁にて一緒にクライミングをする予定でしたが約束の時間をとうに過ぎ、藤内小屋のストーブ近くでハーネスとギアを装備したまま寝ており、なんとも申し訳ない気持ちに。
罪滅ぼしということもあり、小屋近くの兎の耳という岩にてクライミングをすることに。

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カットインコーナー

○兎の耳
・カットインコーナー:5.9
下部の土臭いチムニーに体をねじ込み、上部のハングをクラックをたどり登る。
ハンドジャムは効くが、さっさと登らないとしんどい。

・ウェイクアップ:5.10-(TP)

ウェイクアップ

ウェイクアップ


正面から見て縦に走るクラックを辿る。
上部のハングと素直に引けないホールドに苦戦。

そうこう登ってる内に辺りは夕やみ、予報通り雨も降りだしたため撤収。
朝8時過ぎから夕方18時前までに及ぶ長いクライミングデイは終了しました。

カラオケ

カラオケ

藤内小屋ではおいしいご飯にライブ演奏でのカラオケ、小屋のスタッフさんも交え、日付が変わるまでの飲み会など楽しい時間を過ごさせていただきました。
長くなるので割愛させて頂きますが、本当に至れり尽くせりで、楽しい会話も弾む時間を過ごさせて頂きました。
とにかくまた絶対にお邪魔したい、そんな小屋でした。また行きたいなぁ。

集合写真No1

集合写真No1

集合写真No1

集合写真No2

 

そんなこんな先述の通り、楽しいクライミング(藤内小屋での飲み会笑)でした。
皆さんと平成を御在所クライミングで締めくくることができ、本当に良かったです
令和も是非ともよろしくお願いいたします!!!

 

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