【会山行】2020年2月23日~24日@鳳凰山


◎参加者:荒木(L・記)、長濱、花田、道家
◎天気:曇り&強風(23日)、晴れ(24日)

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23日
0850 御座石鉱泉 出発
1205 燕頭山
1500 鳳凰小屋 テント泊
24日
0520 鳳凰小屋 出発
0630 地蔵岳(賽の河原)
0650 アカヌケ沢の頭
0810 観音岳
0930 鳳凰小屋 テント撤収
1000 鳳凰小屋 出発
1140 燕頭山
1340 御座石鉱泉 下山

 

2月の会山行は上越の白毛門から赤沢山周回の予定だったが、この週末は冬型が強まる予報だったため急遽予定を変更して冬型の影響をあまり受けないであろう南アルプス・鳳凰山へ行ってきました。

コースは御座石鉱泉から鳳凰小屋を経て地蔵岳、観音岳を巡るルート。
暖冬だし下から見ても全然雪も少ないので楽しく雪山ハイキングなんて甘く考えていたが、実際登ってみるとなかなかハードだった。そもそも観音岳まで標高差1700m以上あるし、初日の鳳凰小屋まででも標高差は1300m、テント泊装備を担いで登るだけでもきついうえ、初日はとにかく風が強くて寒さも厳しかった。

 

御座石鉱泉までの林道は全く雪はなくノーマルタイヤで問題なし。
御座石鉱泉の無料駐車場に車をとめて出発。1440_P2230786
歩き始めて標高1500mくらいまでほぼ雪無く、枯葉を踏みながらの登りは初冬の山という雰囲気。しかし標高2000m以下は前日に雨が降ったと思われ、次第にその雨が凍ったツルツルアイスバーンが現れ始めたのでアイゼンもしくはチェーンスパイクを付けて歩く。そして1800m辺りからようやく雪山らしくなった。先行パーティが複数いてトレースはあったのでラッセルの必要はない。
標高2105mの燕頭山まではひたすら登りで3時間かかった。この辺りまで登ると樹林帯ではあるが稜線なので次第に風が強くなってきて上空は暴風が吹き荒れており、ちょっとした鎖場や痩せ尾根などもあって気をつかう。稜線の巻き道では沢沿いの微妙なトラバースがあったりして強風で寒いし思ってたよりも過酷だなと思いつつ、ようやく15時に鳳凰小屋へ到着。積雪は1mほど。

 

冬季小屋も開放されているが狭いし先住人もいたので予定どおりテント泊。小屋付近も強風が吹き荒れていたので、風がしのげる小屋の軒先をお借りし雪を整地してなんとか6テンスペースを確保。小屋の側を流れる沢の水場を掘り出して水も汲むことができた。その後はおきまりの飲み会に突入。担ぎ上げたビールが旨いこと。テントの中は天国でまったりと夜を過ごす。

 

翌朝は4時起床、5時20分まだ暗い中ヘッデンをつけて出発。既に先行パーティが出発していてありがたくトレースを使わせていただく。上のほうは相変わらず風は強いがそれほど寒くはない。樹林帯のラッセルのあと、地蔵岳直下はクラストした急斜面。ちょうどここでアイゼンに履き替えているところでご来光。

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観音岳とご来光

最後はアイゼンを効かせて登ると賽の河原=地蔵岳に到着。オベリスクが聳え甲斐駒ヶ岳も近い。素晴らしい天気と眺望だが、とにかく風が強いのでオベリスクに登る気にはならない。
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地蔵岳 オベリスク

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ひと休憩した後、次は観音岳を目指す。ひと登りしてアカヌケ沢の頭に着くと目の前には初登場の北岳がドーンと聳え、白峰三山や仙丈ケ岳などここまで来て初めてのパノラマが広がり疲れも吹き飛ぶ。目の前には観音岳も見えるがなかなか近づかない。一度大きく高度を下げて登り返しとなり、時折吹く突風にバランスを崩しそうになりながら頑張って登り、ようやく観音岳2840mに到着。富士山も完璧、360度の素晴らしいパノラマ風景に大満足。ここまで来ると反対側の夜叉神峠からの登山者も増えて賑やか。なぜか山頂は風が穏やかでゆっくり休憩できた。

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観音岳

 

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白峰三山

白峰三山

鳳凰山ミッションクリアしたので、気持ちよく引き返す。観音岳を下ったコルにある鳳凰小屋分岐からショートカットして小屋を目指して下るのだが、ここから樹林帯でトレース無し。しかし赤テープがたくさんあるので迷うことはなく、膝・腿くらいまで潜る雪を強引にツボ足ラッセルして、鳳凰小屋に到着。

 

テントを撤収してまたフル装備を背負って下山。風も収まってすっかり春の陽気の中、汗をかきながら下った。

 

テン泊装備でひたすら登りの1日目は風も強く大変でどうなることかと思ったが、晴天の山頂からの素晴らしい景色と達成感は最高で頑張った甲斐がありました。
参加の皆さん、お疲れさまでした!

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