【会山行】2021年7月17日~18日@尾瀬・硫黄沢沢登り


◎参加者:荒木(L)、加藤、長濱、道家

◎天気:両日とも晴れ!large (12)

7/17
0600 市川駅出発
1010 七入駐車場
1030 出発
1050 入渓
1300 3条20m滝手前
1500 核心ゴルジュを抜けたビバーク地

7/18
0650 ビバーク地出発
0840 大きい釜のオーバーハングの滝
1000 車道に出て沢終了
1020 シャトルバスで御池到着
1045 御池から下山
1200 七入駐車場到着

会山行で尾瀬の実川・硫黄沢へ行ってきました。昨年も計画したものの天気悪く3回延期するも毎回雨で中止となり、ようやく今回行くことができました。
位置的には会津駒ヶ岳が近いので尾瀬というよりは会津のイメージなんですが、燧ヶ岳付近を源頭とする沢で、入渓点は駐車場から歩いて15分ほど、そして沢の詰めも無くて実質終了点が車道となっていてそこからはバスで下山できるので、下山の苦労もないという夢のような沢です。
頑張れば日帰りでも遡行できる沢ですが、イワナもたくさんいるという話だしじっくり楽しむため沢中1泊です。

梅雨明けしてすぐの週末で既に猛暑、しかしとても良い天気でこれ以上ない絶好の沢日和です。

朝6時に市川駅前に集合して出発。那須塩原ICで降りて下道を約100kmドライブしてようやく七入の駐車場に到着。この駐車場は880台も駐車できるバカでかい広さなのですが、今は10台くらいしかとまっていませんw

身支度を整えて早速出発、しばらく林道を歩いて堰堤を越えて入渓。梅雨明け直後の割には水量はそれほど多くはない。
すると入渓してすぐ渡渉中にリーダーがスマホを沢に落としてしまい慌てて探すも全然見つからず、そろそろ諦めかけてたその時、加藤さんが見つけてくれました。感謝!!
序盤はそんなに難しい滝はないが次々に滝が現れて、へつったり少し巻いたりしながら登っていく。どの滝も結構釜を持っててエメラルドグリーンの水を湛えていてきれいな滝が多い。水も冷たくなくてザブザブ気持ちいい!
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多段8mの滝(これが蛇滝?)は左側から登っていくとトラロープの残置がある。
そして3条20mの滝から複数の滝とゴルジュまで続く区間がこの沢の核心部、まずは左側のガレ場を巻いて登るのだが、ここが足元の泥が崩れやすくて頼りないブッシュしか生えてなくて登り辛い。後続のためにロープを投げる。その後トラバースして最初の滝の上に出る。次の滝はロープを出して滝の右側を巻き気味に登る。さらに次の滝は滝心の右壁にハーケンが連打されている少し脆い岩場を登る。
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そこを越えると核心最後のゴルジュ。長さはないが腿あたりまで水に浸かって右壁をへつっていくのだが、足元が見えないので慎重に足場を探ってバランスをとって進むと突破できた。加藤さんは最初からへつる気がなく、投げたロープに引っ張られ泳いで突破した。ここまでの核心部は他にも巻いたふみ跡があったりして惑わされるのでなかなかルーファイが難しいと思うが、これが正解だった。そしてゴルジュの先の開けた場所にビバーク地が現れ、1日目はここで終了とした。
タープを張って薪を集めて焚火の準備、しかし薪が湿っているのか全然熾火が作れず、結局焚火は失敗に終わってしまい、夜はかなり冷え込んだので今回の沢で唯一の残念ポイントでした。
あと2人で竿を出しましたがかろうじて1匹づつ釣れました。。
それからこの沢はトンボがいっぱいいて、そのおかげかどうかわからないけど蚊とか虻とか刺す虫がいなくて快適でした。

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2日目はゆっくりと支度をして出発。前の日とは違ってこの先は大きな滝もほとんどなくなだらかな沢歩きが続き、ビバーク出来そうな場所がたくさんあって特に難しい箇所もない。ただ昨日と違って上流になるとぬめりが強くなってきてラバーのシューズはツルツルよく滑る。
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まあでも退屈することもなく歩いて、崖崩れや大きな倒木があったり、だんだんと水も濁ってきて硫黄のにおいがし始めると沢の岩も赤茶けた色に変わってくる。
ラスト長池湿原にも出て少し歩いてみたが燧ヶ岳が見えて気持ちの良い草原です。でも次第にヤブこぎになってきたので、再び沢に戻り、最後は笹の覆いかぶさったぬかるんだ泥のような沢の中を少し進んで車道の橋の下に出て、橋の向こうまで行って側壁を登り車道に出て終了した。
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車道に出るとタイミングよくすぐに御池行きのシャトルバスが来たので、手をあげて乗り込んだ。

御池は燧ヶ岳や会津駒ヶ岳の登山口にもなっているので立派なロッジや有料駐車場などがあるところで、ここからは会津高原尾瀬口駅行きのバスに乗り継いで七入の駐車場に戻るのだが、3時間以上待たないと次のバスは無いとのこと。スタッフの人に話を聞くと、七入までは歩いても1時間強で下れるとのことなので、さすがに3時間は待てないということで歩いて下ることにした。
これが思いのほか気持ちのよい遊歩道で、ニッコウキスゲやワタスゲの咲く湿地帯の木道があったりモーカケの滝の観覧台があったりして良く整備されたハイキングコースにもなっていて、ほぼ下りだったこともあり思ったよりも楽に駐車場まで戻ることができました。車はさらに減って3台しかいませんでしたw
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暑い夏はやっぱり沢登りが最高!今回参加できなかったメンバーもいるので、また行きたいと思う沢でした。

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