【会山行】2021年10月10日救助訓練@印西クラック


◎参加者:佐々木、佐藤、澤田、荒木、吉田、上林、長濱(記)
◎天気 :曇り

10月の会山行は年に一度の救助訓練。
今回は会として初の試みで、インドアジム貸切で実施しました。
この日は朝に雨が降るなど天候が安定しなかったので、結果としてインドアは
良かったと思います。

今年は、「いつもの道具で致命的な状況を回避する」をテーマに、
あくまでも手持ちの装備(プーリー等は普段持ち歩かないので)で、
完全な安全状態にはならないまでも、致命的な状況からは回避するための
技術を繰り返し練習しました。

このような技術は一生使わないのが理想なわけですが、
ある程度岩や沢をやっていると、いわゆる“ヒヤリハット”は
どんな人でも経験があると思います。
それだけに、「頭でわかっている」だけでなく、
目をつぶってでもできるくらいのスムーズさが求められるなと
改めて実感しました。

これからも定期的に「技術を手になじませる」努力をしたいと思います。

以下備忘録として、今回のメニューと気付きを記載しておきます。

①マルチピッチ(基本)
・マルチピッチシステムの流れのおさらい(つるべ)
  └支点構築
→流動分散から、固定分散やクアッド主流時代へ
  └セルフビレイ(メインロープでのクローブヒッチ、PAS等)
  └セカンドのビレイ
  └コールのお約束
→「相手の名前を付けてコール」「セルフビレイを“とる”という言い方の勘違い」など、
案外基本的な事が重要。
  └ロープワーク(引き上げ、まとめ方等)

②マルチピッチ(トラブル時)
・懸垂下降と仮固定
  └デバイス別(一般的なビレイデバイス、エイト環)
  └デバイス紛失時のカラビナでのビレイや下降
→カラビナの半マストは、「目をつぶってでもできる」ようにしておくべき。
  └懸垂下降からの登り返し(空中懸垂)
→ロープが1本の時と2本の時では多少コツが違う。
→スリングの長さや径が作業のスムーズさに大きく影響
  └リード者負傷時のビレイヤーの脱出
  └1/5引き上げシステム

③一般登山時も使える救急対応
・背負い搬送(ザック、雨具等)
・救急時の初動対応
 └同行者や近くの人が急に意識がなくなったら
→最近はマウスtoマウスは賛否ある。やらない人も。
→心臓マッサージは胸骨を強く押す。1分間に100回程度。
 └自分または同行者の体調急変
  ケース①突然倒れて意識不明
  ケース②転倒滑落による出血(頭部、手足)
  ケース③出血はないが強い痛み(打撲、骨折疑い)
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