2023年7月16~17日@明神岳東稜


<参加者> 河原(L・記)土川さん(会外)
<天候> 7/16  くもりのち晴れ 7/17  快晴
<スケジュール>
7/16  6:00 河童橋
7:00 明神橋 8:50 1710m付近の枝沢入り口
12:00 ひょうたん池 
13:30 第一階段1P目スタート
16:20 ラクダのコル
7/17  5:30 バットレス1P目スタート
8:00 明神岳山頂
8:25 2峰1P目
10:30 5峰
14:30 岳沢登山口
16日
数年前からの計画をしていた明神岳東稜~主稜を実施した。
沢渡バスターミナル5時発のバスに乗り5時30分過ぎには上高地に入る。
共同装備の荷物分けをして出発、登山の安全を穂高神社奥宮にて祈念し、嘉門次小屋にて水を補給する。
途中で水が取れないので、1人5L以上を担ぐ(非常に重い!)。
信州大学山岳研究所の脇を通り、木橋渡り登山道に取りつく。
ガレ沢を上がって行くが、1710m付近の枝沢への分岐がわからず、標高で50mくらい沢を詰め上げてしまう。
(夏草のため左岸側にあるペンキの〇印を見落とした)
枝沢は藪漕ぎ、時々、ピンクテープやペンキの〇印があり安心する。
標高1900mまで来ると周囲が開けてくるので、2060mの尾根の末端をめざすイメージでガレ沢をトラバースしつつ高度を上げていき基部をまく。
長七ノ頭と同じ高度くらいになったら、先端を狙って、右上しながらトラバースしていく感じで稜線にあがるとひょうたん池がある。(水はあるが飲みたいと思える水ではない)
ここからが東稜、踏み跡に沿って上がると第一階段(岩場+草付き)が出てくる。
フリーで登っている記録が多いが荷物が重いので、安全を期してロープを結ぶ。
1P(体感Ⅱ級) 土川  ハイマツでプロテクションを取りながら登る
2P(体感Ⅲ級) 河原 少し立っている壁あり。ハーケンが打ってあるので沿って登り、その後は
          草付き、終了点は、わかりにくいがハーケンが2本あり
3P(体感Ⅱ級) 土川  草付き
午前中、東稜は雲の中でそのため、草付きは濡れていて滑りやすい状態だった。
ここから、小ピークを経てラクダのコルまでは、我慢の藪漕ぎ。でも、墜ちる心配はないので一安心。
ラクダのコル泊は我々のパーティーのみ、眼前には明日登るバットレス、右には前穂高岳が綺麗に見えた。
夜は、月明かりが無く天の川が良く見えた。
17日
テント撤収後、バットレスの登攀を行う。ここでも安全第一で始めからロープを結ぶ。
1P(体感Ⅱ級) 土川  ハイマツでプロテクションを取りながら登る
2P(体感Ⅳ級) 河原  クラックの真ん中を行く。若干、かぶり気味。ハーケンとカムでプロテクションを取る
3P(体感Ⅲ級) 土川  ハイライトピッチのスラブ。クライミングシューズだと難しくはない
4P(体感Ⅱ級) 河原 頂上に向けて登りやすいルートをとる。
5P(体感Ⅱ級) 土川 頂上にむけて左巻きで登っていく感じ。色々なルートが取れそうな感じ。


8時に山頂到着、前穂高岳をバックに写真を撮り、Ⅱ峰から懸垂下降している登山者を観察する。
Ⅱ峰の懸垂ラインを登攀すると思っていたが、1PLの終了点は壁の左側にあるようだ。
1P(体感Ⅱ級) 河原  1段上がって左にトラバース、終了点へ
2P(体感Ⅲ級) 土川  真ん中の階段状をあがる。Ⅱ峰の頂上左側に出て終了

以降、ロープは使用しないので、ザックにしまい、登山道と化した踏み跡で5峰を目指す。途中、振り返るとバットレスを登攀中の2パ-ティ-が見えた。
5峰まで来ても標高2700mとあまり下がらず、ここから南西尾根で地獄の激下り、汗を垂らしながらやっと岳沢の登山道に出て風穴で体を冷やしながら休憩。
あとは、ゆっくり上高地へ戻り、沢渡ターミナル行きのバスを暑い中1時間待った(三連休の最終日で激混み)。
結構ハードでしたが楽しい山旅でした。
皆様も一度はどうぞ。私は暑い時期にはもう行きません(笑)。

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