【個人山行】2014年10月11-12日@小槍~孫槍~曾孫槍~大槍


◎参加者:N 他2名

山仲間のMさんとその仲間のFさんで、
槍ヶ岳に行ってきました。目的はズバリ!、

「小槍の上でアルペン踊りを踊りまショ」です。

○10/10
23:15 都内発
04:00 新穂高着

○10/11
08:40 新穂高発
11:00 滝谷出合
14:00 千丈乗越(コル)
15:15 槍ヶ岳山荘着

○10/12
05:15 起床
06:20 槍ヶ岳山荘発
07:00 登攀開始(小槍~(懸垂)~曾孫槍~孫槍~大槍)
10:40 登攀終了(一般登山道で下山)
11:00 槍ヶ岳山荘着~昼食
11:30 槍ヶ岳山荘発
15:15 新穂高着

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本来3連休の後半2日の予定でしたが、
月曜日に台風予報だったため、急きょ予定を前倒し。
結果、メンバーも6人⇒3人となり、仕事後に都内を出たのも
23時過ぎになってしまいました。

新穂高温泉に午前4時頃到着。無料駐車場は既にいっぱいだったので、
上の駐車場に入れてすぐにテントを張って仮眠。

寝不足で登るよりは効率がいいはず!と、お寝坊を選択し起床は8時前。
素早く撤収を済ませ、あらかた登山者が出発した新穂高を8:40に出発します。

天気は、とても台風の接近が想像できないほどの快晴!
新穂高~白出沢出合~滝谷出合~槍平小屋と快適に進みます。

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今回はスーパー健脚のリーダーMさんほか、体力には余裕がある
メンバーだったので、白出沢の先辺りでは、既に早朝に出た登山者のしっぽ
あたりまで追いつきました。

槍平~千丈乗越~槍ヶ岳山荘までの急な道のりは
それぞれマイペースで進み、リーダーMさんは驚異のCT4時間ショート!
私はそこから一時間遅れで15:15には槍ヶ岳山荘に着。や~疲れた。
DSCF0339

冷たいビールでのどを潤し、満点の星空に明日の晴天を確信しつつ就寝。
ちなみに、「翌日の登りに影響するから」と、今回は酒を控え目にすると
自分で言ってたMさん、毎度のごとく焼酎を1パック空けて寝落ちw

翌日も、槍のスカイラインがはっきり見える快晴!
はやる気持ちをおさえつつ、取り付きまで向かいます。
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取り付きはまず槍ヶ岳山荘から、一般登山者用の鉄梯子への道を5分ほど登ります。
すると、左側にコルからつながるルンゼがあります。
そのガレたルンゼを慎重に5~10分ほど下ると、右側に明瞭なトラバースルート。
分かればどうという事もないところですが、
前日余裕があれば偵察に来たい感じです。

トラバースを超えると目の前に小槍のフェースが見えてくるのでここからスタート。
この日はすでに1パーティ取り付いていました。

千丈沢のずっと下部から登攀すると、人工も含めた難度の高いルートになるそうなのですが、
今回は小槍からなので、まず小槍を登ったら懸垂で降りてくるだけ。
コルから2ピッチにすることもできるそうなのですが、最初はⅡ級なので
ロープは出しませんでした。

小槍自体は、ややもろいフェースですが、難しい個所はなく
残置も比較的多いので快適に楽しめます。
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そして念願の「小槍のうえでアルペン踊り」。
これをやりたいがために、丸1日かけてここに来るとは…アホですねw

その後、小槍を懸垂して取り付きへ戻る。
この時実は事故が・・・。メンバーFさんが懸垂時に落石を起こしてしまい、
取り付き付近にいた前パーティの方の足の甲に当たってしまいました。。

幸い大事には至らなかったものの、その方は大事をとって登攀を中止し
アプローチへの道を戻って行かれました。申し訳ありません。。
本チャンは本当に何が起こっても不思議ではないなと、改めて気を引き締めます。。
私達のパーティは、その後、曾孫槍~孫槍~大槍を4ピッチに切って登攀。

曾孫槍 1P フェース右上(終了点はカムで)
孫槍  2P リッジを逆くの字型に上がり、最後は立派なボルトあり
※テラスが小さく2P目はハンギングビレイ。
大槍  1P 孫槍からフリーでややクライムダウン後、一気に山頂へ。

DSCF0366
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右側には一般登山道も見えていて、なんとも不思議な気分。
山頂からのビレイは、一般登山者用の梯子を支点に使いましたw
すべてⅢ~Ⅳ級程度で難しいところはありません。
ほぼリッジ沿いに登るのでルートも分かりやすく、ところどこに残置もあります。
ただ、細かい部分でカムが必要です。基本の1セットあれば十分だと思います。

山頂ではすでに何人かの登山者が360度のパノラマの楽しんでいました。
北鎌を登攀中の登山者の姿も見ることができました。
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ここはとにかく、登攀しながらダイナミックな景観を楽しめることが魅力です。
特に孫槍~大槍までは、バックに絶景が広がるので、
絶対にお天気の時に来るべきだと思います。

そのあとは一般登山道の梯子をくだって槍ヶ岳山荘へ。
小屋前で軽い昼食後、デポしていた荷物を持って下山開始は11:30。

もちろん下山も驚異のスピードで、槍ヶ岳山荘から新穂高まで、
Mさんは約3時間。残りの2名が1時間ビハインドで15時過ぎに到着し、
その後はすぐに帰途に。

疲れ切った体を温泉で癒し、有名(らしい)な激辛ラーメンを
食した後は、連休の中央道に突っ込み、なんとか日が変わる前に
自宅に着くことができました。

わりとハードな行程ではありましたが、全体的に無駄なく、
スピーディにやれたかなと思います。

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