◎参加者:Hさん(午後合流)、Tさん、Kさん、T(記録)
8月も終盤というこの時期に、小川山にクライミングに行ってきました。Tにとっては、小川山は7月の会山行には結局行けず、6月には雨に降られて一本も登れなかったので、何気に初めて体験する岩場になります。
前夜に出発してテン場についたのが2時ということもあり、やや疲れを残しながら起床。
目指すはガマルートです。Tさんにリードしてもらい、KさんとTはフォローで登っていきます。8ピッチと長めのマルチも初めてだったのですが、それよりも特筆すべきはスラブという岩の形状。のっぺり、つるつる(※花崗岩なので実際はざりざりな手触りなのですが)とした見た目でとにかくホールドやスタンスが見えません。
ガマルート1p目、下部はポケットが点在し、左部には浅い溝が走っていて手がかけられそう、足がかけられそうとわかるのですが、中腹からは何もなくなり、そこからは、掌の摩擦とスメアリングのみで、靴を信じて登っていくしかなくなります。Tは少し絶望しました。実際、恐る恐る立ちこんでみると少し足が下滑りしてあわてて体勢を立て直したり。フォローで、しかも傾斜が緩いといっても、滑り落ちるのは心理的にかなりの恐怖感と嫌悪感があります。これは慣れるしかなさそうですが、しかし…。
2p目には核心部が出現、出だし2mぐらいのところで目に見えるようなスタンスは無くなります。1p目で限界を感じていた体が、さらに難しいこのスラブを前に、どうやっても登れないとすぐに諦めのサインを出しました。あっさりとA0し、ハンガーボルトに足をかけてしまいました。
ガマルートは各ピッチが短いのですが5p目ぐらいから展望がひらけてきて出発したキャンプ場が遠くに見えます。6p目では、リードするには恐ろしい、支点のない箇所を通過します。左右の崖の切れ落ち方が半端じゃないので、落ちると結構大変なことになりそうです。ここでTは上部の溝に左足をジャミングしたのですが、予想よりもずっぽりはまってしまい、バランスを保ちながら抜くのが難しくてこずりました。7、8p目はあっさり突破して終了点へ。そこから50mの懸垂下降で基部へ戻ります。

初めてのマルチピッチ+スラブ課題でしたが、そんなわけで常に恐怖感に支配されていたクライミングでした。もうちょっと練習が必要みたいです。
午後からはHさんが合流。HさんとT、KさんとTさんのパーティに分かれて、今度は春の戻り雪を登ります。ガマルートはメインとなるスラブ課題の他にも、フレークがあったり、ガバが多いpもあったのですが、春の戻り雪に関しては3p分全てがスラブ。支点も少ないです。ここをリードで登るのは精神的にもしんどそうで、そんな心配とは無縁のフォローで登っている身ながら、気力を削りとっていくような登攀をしている気分でした。途中、KさんとTさんの使っているロープが岩溝に咬まれてひけなくなるというプチトラブルもあり、全員終了点についたのは4時過ぎ。
そこから2p、懸垂下降をして、テントに戻ったのは6時過ぎのこと。
翌日はスラブになれるため練習をして、それからボルダリングでもしようかと計画し、たき火をして宴会。Kさんがバランタイン、Hさんがバーベキューセットを持ってきてくださって、野菜や肉を焼いて、おいしいウイスキーを空けてるうちに気が付いたらテントの中で就寝していました。でも、楽しい夜でした。
翌日はあいにくの雨。岩はずぶずぶに濡れており、ボルダリングもスラブのクライミングもやりようがありません。予定を切り上げて、早めに帰途につきました。スラブはどうも好きになれそうにありませんが、弱点は克服しなければなりません。頑張って乗り越えたいと思います。




