【個人山行】2015年11月13日・16日@マレーシア・ペナン島JesseltonParkほか


◎参加者:長濱 他会外1名

実は計画当初は、クライミングの予定はない
ビーチリゾート目的の旅でした。

でも、クライマー同士で旅行に行って岩場ナシ、とか無理なんですよねぇ(苦笑)。
嗚呼、もはやクライマー的貧乏性w
そんなわけで、行き先がマレーシアという事が決まってから
せっせと岩場を探し、ペナン島のJesseltonParkという岩場へ行ってきました。

そもそもこの岩場、とてもこじんまりとしていて
日本で言えば「柴崎ロック」とかそんなクラスw
なので、「この岩場のためにペナン島に行く」ことはまずないと思われます。
同じくらいの時間飛行機に乗るなら普通クラビに行くでしょw

ただそれだけに、あまり事前情報もなく、
たどり着くまでも含めてとても楽しい経験になりました。

また行った順序は逆ですが、クアラルンプールにあるアジア最大(らしい)の
クライミングジムにも行ったので、そちらも合わせてご紹介します。


<ペナン島・JesseltonPark>

■トポ
販売してるものもあるのかもしれませんが、これ↓で十分だと思います。
http://www.climb.my/routes/penang/jesselton-park/

■気候
乾季・雨季問わず30度前後の気温なので岩はかなりぬめります。
岩場は「メインWall」「イーストWall」に分かれていて、メインは終日日陰には
なりますが、やはり暑いは暑いので、午前中がよいと思います。

■アクセス
通常ツーリストが滞在するエリアは島の北側に集中すると思うので、
どこで宿泊してもよいと思いますが、一番便利なのはジョージタウンです。

私たちはKomterのすぐそばに宿をとり、そのバスターミナルから路線バスで向かいました。バスは「Rapitペナン」の10番です(他も行くかもしれませんが)。2RM位だったかな。ちなみにバスは「ドリアン持ち込み禁止w」。
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乗っている時間は30分位。マレーシアのバスは、基本言えばどこででも降ろしてくれます。
岩場は普通の観光地と違いはっきりした目印がありませんから、ドライバーに「JalanUTAMA(ウタマ通り)を右に曲がってすぐのところで降りるからそこで声かけてくれ」と頼みました。
そこから少し歩くつもりだったのですが、その時はたまたま一番前の席に座っていた地元のじーちゃんが、「どこ行くんだ?」と聞いてきたので「その辺に岩場があるって聞いたのでクライミングに行くんです」というと、場所を知っているようで、バスが通る中で一番便利なところで降ろしてくれました。

いえ~い!ラッキー。

岩場は、高級住宅街の中にあるので、途中2か所ほどゲートがあります。
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私たちが行ったときは、最初のゲートは無人、2番目のゲートは「この先の岩場にクライミングに行くんだけど通っていいか」と聞いたらすんなり通してくれました。

住宅街を15分ほど歩いて突き当たると、鉄パイプのような簡易ゲートがあります。
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このゲートを越えてほんの数十秒で、左側にクライマーが好みそうな(笑)小さな踏み跡があるので、ここを入ってすぐ右折。(私たちははじめ青テープに導かれてどんどん上に登ってしまい、絞れるほど汗をかく登山をしてしまいましたw)。

踏み跡を1分歩けばもう岩場です。近っっ!!

■ルート
入ってすぐ左がメインWall、正面がイーストWallですが、
イーストのほうは私たちが行ったときは全面的に濡れていました。
イーストはもともとルート数も少なく、雰囲気的にあまり登られていないようでした。
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メインWallは大きく左右に分かれていて、左(手前)がやさしめのルート、右(奥)が比較的難しいルートが並んでいます。

今回はメンバーのレベル的な事や、岩場のコンディション、海外で怪我したくないな~という消極的な気持ちwから、左側だけを登りました。でも、1日しか登らなかったので私はこれで十分すぎるほど楽しめました。

Sister Psychosis(6a+) OS
Me and dog named Blue(6a+) OS
The Cream of Extreme(6b) MOS
Si Katik Sadis(6c) ××

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距離が短いせいもあるけど、垂壁~薄かぶりでわりと日本の岩場っぽいルートだと感じました。最後の6cのは個人的にかなり苦手で、トップロープでも難儀しました。。

リフレッシュしに旅行に来たのに、すっかり意気消沈ですわ・・・苦笑。

この日はたまたまローカルのクライマー青年がいて、
危ない箇所とかいろいろ親切に教えてくれました。

彼らはクライミングは決して上手ではなかったけどとても一生懸命で、
どの国にも熱心なクライマーはいるんだな~と思うと、
いつまでたってもレベルアップしないけどクライミングを続ける
自分を投影してなんだかうれしくなってしまいましたw

日陰で下地も良いですが、終日蒸すので水はたくさん持っていったほうがよいです。
また虫が多いので、これでもかと蚊取り線香や虫よけを使いました。

壁の右側は7a~8aのルートがあって距離も長いので、
高レベルの人が来てもそれなりに楽しめると思います。

■帰り
帰りは元来た道を戻ります。まずはJalan UTAMAまで出る。
うまい具合にバスが通れば、手を上げればバス停でなくても止まってくれますが
UTAMA通りを来たほうと反対(通りに出たら左)に歩いて10分ほどで右に曲がると、
ちょっとしたお店群(コンビニとか)とバス停があるので、ここで待ったほうが確実です。

<クアラルンプール・Camp5>

さて。話は変わって。

クアラルンプールにある、アジア最大という売りのジム
「Camp5」にも行ってきたのでこちらもチラッとご紹介。

■アクセス
私たちは中心部のチャイナタウン近辺に泊まって、
そこからRapitKL「U88」のバスで行きました。「ONE UTAMA(ワンウタマ)」
というところで降ります。やや渋滞していて1時間近くかかりました。
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ちなみに先に帰りの話をすると、帰りはまず「U89」系統のバスに乗って
「クラナ・ジャヤライン」という電車の最終駅「クラナ・ジャヤ駅」で降り、
チャイナタウンの最寄駅「パサール・スニ駅」へ帰るという方法をとりました。

これは、たまたま帰りにバスの運転手に聞いたところこの方法を教えてくれたからなんですが、結果として往復この方法のほうが良いと思います。クアラルンプルはかなり渋滞が激しく、電車のほうが確実に早いと思います。
電車もバスもたいてい2RM程度で乗れるのでお金もほとんどかかりません。

宿をジムの近くにするという手もありますが、「Camp5」は郊外のショッピングセンター内にあり、ツーリストが行くようなエリアとは少し離れているので、宿をそちらに取ると食事や空港までのアクセスなどでやや面倒です。

※日本で言うと、東京中心部から南船橋のららぽーとに行く感じww

■設備
で、ジムですが、ショッピングセンター内なので迷うことはないと思います。
初回登録料という概念はなくて、1dayで33RM(1200円位)。
マレーシアの経済感覚で言うと結構高いので、遊園地的な娯楽か
富裕層のフィットネス用途って感じみたいです。
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システムは日本とあんまり変わらなくて、クライミングを(リードも含め)
やったことがあれば、その旨を伝えれば、
まずは色んな質問とか注意書きが書かれた書類に記載して、
そのあと会員証が発行され、あとは自由に施設を使えます。

私たちは道具をすべて持っていきましたが、
もちろんレンタルもすべて揃っています。

壁にルートのシールはなくて、入り口でルートの
番号だけが書かれたトポをもらえます
(同じ色のホールドが同ルートっていうタイプで、ルート間がかなり広いので
 間違えることはほぼないと思われます)

そして壁のあるエリアですが・・・・

ん~~~~ 広っ!! 無駄に広っ!!ww

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リードエリア、トップロープエリア、クラックエリア(ここがかなり楽しい!)、スラック、ボルダーと、すべてのエリアは明確に分かれていて、リードエリアだけで入間のベースキャンプに匹敵するルート数。

そして何より、ルート長っ! 1本登ると、日本のジムで3本登った
くらいの「やったった!」感があります。

個人的に楽しかったのはクラックの壁。
トップロープで4本位しかないんですが、結構本格的にジャムがキくので、
ワイワイ言いながら練習するには最適でした。

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お客さんは非常に多国籍で、色んな肌の人、女性、子供もたくさん。
頭に布を巻いたイスラムのおねーさんも果敢に登ってました。
登っている人を観察するだけでも結構楽しいです。

私たちは平日に行ったので、OPENの14時から19時過ぎまでいましたが、もーヨレヨレでした。
マレーシアは治安がかなり良いので、近くに泊まるなら閉店の23時
ギリギリまで登ったってよいと思いますよー。


岩場もジムも、「クライミングのための旅」であれば、
まず選択肢に上がらない場所でした。

でもだからこそ、こういう機会がなければ一生触ることのないルートでしたし、少ない情報の中でローカルバスを駆使して移動したり、人に聞きまくって現地にたどり着くのはとても楽しい経験でした。
新しいクライミングの楽しみを見つけた感じです。

※一応ビーチも〜(2時間位しかいなかったけどw)。
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