【個人山行】2015年12月30日@権現岳東稜


◎参加者:高山

12/29 2030東京発 2300美し森P着 2315就寝

12/30 245起床 330出発 515出合小屋着 530出合小屋発 610権現沢ゴルジュ先取付 935 稜線登山道 1030ツルネ 1300出合小屋 1450美し森P

風邪で年末山行に参加できず、さらに休日出勤と帰省のため年末年始で1日しか山に行けない。 1月会山行の下見を兼ね、権現東稜を選択。

十八夜の月明かりで、出合小屋までの林道はヘッデン点けずに歩く。地獄谷に入って左巻堰堤あたりで、ようやく雪を踏む。昨年の記憶を頼りに出合小屋までテキトーにトレースを付けていく。

氷の下をコポコポ流れる水流を聞きながら権現沢を遡りゴルジュを抜け取付へ。 積雪は薄いが体を支えるには充分な良い塩梅で、尾根が広くなるまでアイゼンを付けずに済んだ。 細いリッジを幾つか越え、ハイマツが出てくるようになるとさすがに雪が深い。先行するカモシカトレースを信じて辿るが、直ぐに追い付く。20m程の距離を保ったまま振り返り振り返り逃げるのを捕まえようと頑張るうちに権現のバットレスが見えてきた。

カモシカはルンゼを渡り左の尾根を登っていったが、雪が不安定そうなので右の尾根を直登したのが間違いか。急な草付きを際どく登って辿り着いたバンドにビレイ支点があるが、眼前にはクライミングシューズでも登れそうにない垂直~オーバーハングした壁を見上げるばかり。振り返ると今まで登ってきた尾根が随分長く険しく見下ろされ憂鬱ではあるが、まだ死にたくないので撤退判断。しかし懸垂準備しながら、ようやくこの残置スリングの束が撤退懸垂用だと気付く。そういえば下から見上げた時にバットレスの左稜線が緩傾斜だったことを思い出し、左にトラバース懸垂しリッジ上の太いダケカンバへ。案の定八ヶ岳らしいガバが散らばる緩いスラブが現れる。最初だけ傾斜が強いので左の草付ステップを使えば、後は問題なく次第に緩くなる壁をガバに導かれ登るだけ。壁が終わった後も楽しいリッジ登りが稜線登山道まで続いた。

終了点より東稜を見下ろす

終了点より東稜を見下ろす

終了点より権現 富士

終了点より権現 富士

終了点より旭 赤岳

終了点より旭 赤岳

参考まで(昨年2014年12月30日の権現山頂からの写真) 着雪量がまったく違います

参考まで(昨年2014年12月30日の権現山頂からの写真) 着雪量がまったく違います

ツルネ東稜下部より権現

ツルネ東稜下部より権現

ツルネより権現旭

ツルネより権現旭

下山はツルネから。先行トレースがあったが途中で右の尾根に入って行く。おかしいと思いながら付いて行ってしまい、途中で登り返しが面倒になって昨年と同じ上ノ権現沢を下ろうと思ったが、雪が少なく急な氷結を見て引き返す。ここの尾根分岐は地元高根山岳会で設置されたブリキの標識があるのだが木が折れて分からなくなっているので、今度来たら直しておこう。好天で解け始めた雪がダンゴになって危ない。 今日は他に誰も入らなかったようで権現沢出合からは自分の足跡を踏みながら戻る。 出合小屋には男女2人パーティー、出合小屋から林道までで3パーティーとすれ違った。雪がなくても美し森林道の帰り道は長い。なぜいつも登りの往路より帰りの下り道の方が時間が掛かるのか解せない。2015年12月30日 AM9時 天気図

地獄谷林道より権現

地獄谷林道より権現

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