【個人山行】2016年1月10日@奥多摩 鋸山~大岳山


参加者:T(L/記録)、会外1名

奥多摩三山のひとつ、大岳山へ愛宕山神社経由の鋸山から登ってきた。
歩荷トレでよく使用している鋸山までは、今回も同様に歩荷を企画していたのでまずは氷川キャンプ場へ。
段ボール養生したザックになるべく丸い河原の石を選んで詰め込み、ばねばかりで重さを計測。
はかりは28.9kg~32kgの間をふらふらするが、まぁこんなもんだろうと背負込んだ。

愛宕神社の階段から登る。
愛宕神社は、京都が本家で、火の神を祀っているそうだ。家康公が江戸、現在の新橋に作った愛宕神社はその分家で、奥多摩の愛宕神社は更にその分家となるのだそうだ。
無人の参拝堂へと続く急峻な階段は、気性の激しい火の神を崇める覚悟のある者だけに参拝を赦すという考えの表れなのだとか。

…という由来は後で知ったが、何しろ急な階段で、背中から肉をはがさんばかりに重力になびく重荷を腕を組んで背中へ押し付け登ると、汗が噴き出してきた。
歩きやすく、急こう配が多くは無いので、歩荷に適した山なのだろう。途中、岩場や鎖場も出てくる。朝の補給がランチパックのパン一枚分だけと心許なく、だんだん体がガス欠になってきたので、愛宕山で一度補給をする。ドライフルーツを腹に詰め込むと、力が湧いてきた。山を登ると、体が燃料を欲しがっているのが如実にわかって面白い。

肩に食い込む荷物をふぅふぅ言いながらゆっくりと登って鋸山まで。
ここで石をザックからだして傍らに積み上げ、荷物を軽くする。一気に12kgまで軽くなった。
デイハイクにしては荷物が多いが、今回は会外の知り合いをもてなすための装備やトレーニングのための道具も入っているため、これ以上軽くはならない。

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石を無くした分、体が浮いたように感じる。おかげで大岳山まではすいすいと歩けた。
大岳山の山頂は富士山がくっきりと見えて展望が良い。人も多い。
担いできたラーメン、豚汁をテルモスのお湯で作る。
そして、スライスチーズ、サラミをナイフで切り、トーストに乗せてロースターで焼き始める。
ヤマメシというやつだ。今までやったことが無かった。
初めてなので前日練習しておいたのが功を奏したのか、非常にうまくできた。
コーヒーも飲んで、山歩きの醍醐味を堪能する。
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大岳から、山荘までの下りはぬかるんでいてスリップ注意。
そこから馬頭刈尾根を下ってつづ ら岩へ。
冬山手袋とハーネスを装着し、裏から登って懸垂の練習をするつもりだったが、
ひとりで登っていた方が、ロープを使って登って良いと申し出てくれたので、
右クラックルート1本だけ登り、自分の持参したロープを立木にかけて懸垂した。
バックアップを一応とっていたが、
気を付けないとグローブがビレイ器に巻き込まれるのはよく分かった。
冬山の時はエイト環の方がよいのかもしれない。試してないので何とも言えないが。

つづら岩から洗足バス停へ向かって下りる。
同行してくれた知り合いが、このあたりで膝が痛くなってしまったので、荷物を代わりに持つ。
あまり長距離の無茶はできないのはわかっていたつもりだったが、
その塩梅が難しい。何しろトレーニングには際限がないのだ。
と自分で自分に言い訳をしてみたが、もっとゆっくり歩けば良かったと反省。
それでも時間通りにバス停にはつき、心地よい疲労感を抱いて家路についた。

 

 

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