【個人山行】2016年2月7日@奥多摩 三頭沢


◎参加者:高山

今年は暖冬だから近場の氷は無理だろうと思いつつ、買ったばかりのアイスアックスを試そうと、車を走らせる。
昨晩の雪で高尾から小仏の山々が樹氷で真っ白で今日は低山日和。
都民の森への凍結路を慎重に登り、3㎝ほど薄く積雪した駐車場に停める。
一応、アイス装備を装着し、大滝への遊歩道を辿り、あずま屋前から枝沢沿いの登山道を降りる。右手に三頭沢との合流点が見えたら登山道から強引に下り、枝沢の透過堰堤を渡って入渓。
少し下ると一つ目の堰堤があり、上から見ると完全に結氷している。水流音は聞こえるが、氷も厚く硬い。
滝壺の水は深そうだが、右側の下地が安定している、ただ右側の氷がやや薄く、すこし左上気味に登る必要がありそう。
ロープセットをしつつ上流を見ると、白く結氷した堰堤がもうひとつある。
どうせ同じ堰堤なら条件の良い方だけ登ろうと偵察に行く。
4mほどのスラブ滝を左から越えようとしたが、雪を踏み抜き両足とも膝上まで水没。強引にマントルして這い上がったが、靴の中まで水が入った。
ベソかきたくなったが、目前には元々が堰堤だったとは思えぬほど綺麗な5mの青い氷結だ。堰堤上には左右どちらからも簡単に巻けるし、立木や振られ止めの岩も御誂え向きの位置にある。
会の先輩から頂戴したシャルレM10を装着し、新調のアイスアックスを振るって登り始めれば、下部は傾斜70度ほどか、瘤状の氷結や所々の穴にアックスを引っかるだけで不安はない。しかし上部は堰堤らしく垂直となり氷も平滑で硬い。だがモノポイントのアイゼンが確実に決まっており、少し体を上げれば落ち口は目前。積もった雪を掻き落として上がる。
この堰堤より上はゴルジュ状となり、遡行すれば水びたし必定なので断念。トラバースしたり、ピック刺し込みだけで上がったり、5~6回上り下りを繰り返し、濡れた足が冷たくなるまで練習してから終了。
沢をそのまま下れば、あっという間に奥多摩周遊道路に出る。

小さい堰堤で変化もなく直ぐ飽きますが、車で1.5時間、駐車場から取付まで10分、標高1000m超で氷結状態も良く、多分他のパーティー来ないので、お試し練習向きです。
なお冬季のバスは数馬止まりで、都民の森まで1時間以上歩きます。

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