2016年2月27日@荒沢山~足拍子岳


◎参加者:T(L)、TS
◎天候:晴れ
340東京発 640土樽駅着 710出発 1010荒沢山山頂 1330足拍子岳北峰  1410南峰 1700新清水トンネル横 1730土樽駅

早く上越に行きたかったが、先週の会山行(タカマタギ)が悪天中止。アメダス見ても湯沢の積雪がさっぱり増えない。ラッセルは諦め、荒沢~足拍子の稜線を選択。
土樽駅では10人ほどのパーティーが出発準備しており、トイレの順番待ちに時間を食う。
取付までの林道は先週のものらしき薄いトレースが残り、また足拍子南尾根の枝尾根に付けられたトレースも紛らわしい。
地形図にのっている建物を目安に取付くつもりだったが、どこにも見当たらず少し迷う。
車道らしきものが林道から右に上がっている平坦地が元建物があった場所だろう。
林道の雪が深くワカンを付けたが、尾根に乗れば雪が薄く、ツボ足の方がよかったかもしれない。カドナミ尾根は、テープが付けられ若干刈払われている。手がかりとなる枝木が多く楽だ。

2月27日12時 天気図

2月27日12時 天気図

振り返ればタカマタギから日白山への山並みがどんどん低くなる。
稜線で東の眺望が開け、巻機までの国境稜線と太源太が一望。山頂直下の平坦地は6人用テントが張れるほどの広さだ。
足拍子への稜線は厳しいらしいが、山頂は手が届くほどの近さだし実際に地形図を見ても尾根幅は広く登山道の表示さえある。のんびりと登攀具を付け、平坦地から続く幅広く緩い尾根を十歩進んだところで、突然ナイフリッヂに変わる。
歩くなど言語道断でピッケルをリッヂ上に刺して横向きで土樽側をトラバースしたり馬乗りに跨ったり。どう考えても後続するTSさんの技量や精神力の限界を超えており、無事に行けるか不安になる。
しかしノートレースの白くうねるナイフリッヂは所々に黒い樹木が混じり、これから踏み跡を付けるかと思うと舌舐めずりしたくなるほど魅力的だ。
雪質・積雪ともよく、後続のTSさんもバケツを踏んでくるだけなので問題なし。結局足拍子までロープ出したのはホソドのコルからの登り返しだけ。
最後は広い西斜面に回り込み、急傾斜を喘ぎ登り、急に視界が開け自分より高いところがなくなったら頂上だった。尖峰山頂から白く霞んだ360度の山並みを眺めながら、あれが巻機、朝日、武能と指さしていく。荒沢山への稜線には自分達だけのトレースが綺麗に見えていて気分が良いが、風も強くなってきたので早めに下山にかかる。

北峰直下は急傾斜なので、自分のトレースを少し下って傾斜が緩んだところから南峰につづく尾根へトラバース。雪が悪ければ傾斜も強い広い斜面なので怖いかもしれない。
南峰のすこし下に悪いリッジがあり、ロープを出したが、通過に30分以上かかり、ビレイ方法を反省。
そこから先は、南尾根を登って引き返したパーティーのトレースが使えて大分助かった。途中1142m地点の下に雪洞を掘るのに最適な窪地があったので来期以降のラッセル訓練に使えるかもしれない。上越線の新清水トンネルの真横に降りた。

足拍子は土樽駅の向いにあり関越道の騒音が聞こえる1400m程度の低山です。会長や諸先輩から雪庇を踏み抜いて落ちたり、雪崩に流された話を聞いていましたが、期待にそぐわぬ充実した山行ができました。
ただトレースがあるとグレード・面白さが激減すると思います。行くなら2人で、しかも土曜日なるべく早い時間での入山をお勧めします。

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