【個人山行】2016年2月28日@八ヶ岳 赤岳主稜


◎参加者: htさん(L)赤岡(記録)

0630美濃戸
0801行者小屋
0930主稜取付き
1250北峰
1602美濃戸

天気 晴れ
気温 大体 −10
風速 時折5〜10mimage

赤岳の主稜へ行ってきました。

去年大渋滞の2時間待ちで気持ちが冷めてしまい、下部岩壁のみ登り敗退した石尊稜から約一年。
今回はまたまた大人気なバリルートの赤岳主稜。
大渋滞だろうが3時間待ちだろうが、夜に登攀になろうが、意地でも登りそして帰ると心に決め計画。

朝、美濃戸口に駐車して出発するが、核心のヘアピンカーブが全く凍結してなく、赤岡だけダッシュで戻り車で美濃戸まで!!
もう少しで赤岳山荘だ!!と相棒とキャッキャウフフしていると前方で何故か登山道を真横に向いてるワンボックスカーが・・
お、おいおいまさかかよ。のまさかで、右後ろタイヤは完全に斜面から落ちている(浮いてる)状態。
甲府幕岩で痛い目に遭っていた赤岡は、もしもの時に買っといたクルマレスキューセット(ハンドウィンチ、5t用スリング 5m×1本 2m×2本 シャックル 雪道脱出板などなど)を躊躇いつつだす・・あぁ、まだ1度も使用してないのに(笑)
八ヶ岳のガイドさんも現れ怒鳴りながらも一緒になってみんなで手伝ってなんとか脱出。
結局、歩きとあまり変わらない時間に赤岳山荘に到着。

南沢は久々だ。「北沢と比べてこんなに登りあったんですね、なかなか大変ですね!」
と後ろから声をかけると
「これが南沢の呪いです。。」と訳のわからない事しかいわない。
まあ、彼がこーいう事を発言してる時はまだまだイケてる筈なので安心する。
行者小屋に到着して登攀準備をし小休憩をはさみ出発。
文三郎道をしばらく進み樹林帯を抜けて分岐の看板が見え始めた辺りから、明らかに主稜取付きへと続くトレース有り。
行者から主稜を見ていた時は2パーティ程登攀中だったが、私達が到着した時は誰もいなく1番乗りの気分でテンションが上がる。
1p目のいきなり本日の核心、htさんは体調悪いとの事だったので私がリードの予定でしたが、ふと彼を見ると全身からやっぱヤリてーオーラが漂っていたので声を掛けると「じゃんけんをしましょう!」と言うので承諾し、そして私は負けた。

1p目 ht
核心のⅣ−と言ってもチョックストーンをマントルで乗り越えるのがなかなか怖いだけでその先は簡単。(自身の装備、雪、氷の状態でグレードが全然変わると思う)
ただ西面で陽が当たらずとにかく寒い。image
2p目 赤岡
Ⅲ級程度の岩稜。ルーファイ間違えれば大変かも。ランニングゼロでhtさんに叱られる。
ビレイ中、ヘルメットやアックスにカメラを取り付けて登ってくるソロのクライマーに抜かれる。

3p目 ht
ここもⅢ級くらい。
4p目コンテ
中間の岩場は右のルンゼから巻いちゃう。
5p目赤岡
Ⅲ級程だがガバだらけ、ロープを半分出した辺りから左のフェース、右のチムニー。右チムニーを選び抜けた所でペツルのハンガーがありピッチをきりビレー。image

6p目〜終了 コンテ
朝スタック車レスキュー時に出会ったガイドさんに、少し心配してそうな眼差しを浴びつつコンテで登山道まで抜ける。
途中、突然htさんがスピードダウン。
ここでスタミナ切れかなと声を掛けると、やはり弱っているとの事。体力、気力の問題なのか?色々2人で話していたが分からない。
私は、少年時代よく人間サンドバッグ、気絶失神ごっこ等々、他にも様々な恥辱行為など毎日の様に友達にかけられていたので忍耐力、精神的にもだいぶ鍛えられているのかもしれない。感謝だ!! と思ったが関係なさそうでもある。(笑)

ようやく山頂に到着。二人でハイタッチをし喜びあう。image
冬の赤岳は初めてだったのでとても感動しました。
今度は一人で東面の県界尾根や真教寺尾根なんかにでも来てみようかな〜と考えつつのんびりと下山するのであった。

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