2016年8月7日@ 越後水無川モチガハナ沢左俣


◎参加者:高山(L・記録)、赤岡、有枝

415起床 500出発 530越後三山森林公園 600入渓 630三俣 750オソロシ沢出合 1310極楽尾根九合目 1600十二平登山口 1630林道ゲート

天気図20160807越後三山森林公園で前泊のつもりが、荒山集落先の林道分岐(地形図上277m地点)でゲート封鎖。林道歩きを考え15分早く起きたが、実際には30分余分に歩いた。
途中メジロアブが一人10匹ほど纏わり付くので、走って逃げた分早く着いた。

入渓直後から赤岡が巨岩を縫って凄い勢いで登っていく。チャート岩質にゴム底が吸い付くようで気持ちよい。
初めての流域なので、朝の遅れを取り戻すべく、有枝さんを置き去りにして自分も先を急ぐ。三俣で振り返って、沢筋を間違えないように指示する。

20m三段滝

20m三段滝

V字状ルンゼ先の6mCS滝を赤岡リードで右から巻いていると、有枝が追い付いてきて「私だって女扱いしてもらいたい!」と苦情が入る。
「ボクは赤岡さんにゆっくり行くように言ったんですけど・・・」とか言い逃れ。
とりあえずミッテルに入ってもらうが、直後の巻きのトラバースで落ちていたので、ちょうど良いタイミングだった。

20m大滝

20m大滝

続くオソロシ沢出合の20m大滝は、例年ならば雪渓で埋め尽くされているだろう地形であり、空間が大きく傾斜も立っているので、かなりビビる。
左の階段状リッジをバンドまで登って滝落ち口へ斜上トラバース。我ながら理想的なライン取りで簡単にクリアするが、落ち口のスラブが長くて40mロープでは届かない。ハーケンで中間支点を取ってフォローには水流左の急だがホールド豊富なラインから上がってもらい、コンテに切り替え滝上まで行く。

6mスラブ滝

6mスラブ滝

大滝上の6mスラブ滝は赤岡リード。左のスラブから岩の重ね目下に潜りこむが、その先水流に出た先でCS上部がのっぺり丸く手がかりがない。粘ったが、冷たい水流が強く低体温症になりかねないので、ロワーダウンして高山に選手交代。
左右どちらも切り立った側壁であり、後ろは20m大滝なので、登るしかない。ザックを降ろし空身で滝右の手がかりを伝ってCSの上へ。
ガバだらけで、空身になるまでもなかった。
赤岡はCS下に打ったハーケンとスリングを回収して、ふたたび滝芯をシャワークライムで上がってくる。
この先には難しい滝はなく、楽しそうなラインを選びつつ5m程度の滝を次々に越えていく。

赤沢スラブ沢出合

赤沢スラブ沢出合

赤沢スラブ沢の出合手前のガレで伏流し、そのまま岩盤帯となり、現在地が心配になって、コンパス確認する。まさか稜線まで標高差600m以上あるのに水枯れするわけがないとタカをくくるが、有枝は信用せず淀んだ水溜りで水筒を満たしてはじめた。しかし最後の7m滝上で冷たい水流が戻り、水っ腹になるまで飲む。
傾斜が緩み沢床がはっきりしているので詰めは楽だが、手がかりはスカンポやウド、タラばかりだ。
最後は極楽尾根9合目にピタリと詰めた。
標高差1560m、短いが充実した遡行ができた。雲が晴れ北沢の沢筋の深さ大きさに驚きつつ、あれが東不動沢、真沢、デトノオオナデ・・・と遠望しつつ極楽尾根を下る。
林道まで戻るとまたアブがたかるので、走って逃げつつ車まで戻った。

極楽尾根からオソロシ沢出合を見下ろす

極楽尾根からオソロシ沢出合を見下ろす

帰りは浦佐のてじまや旅館。茶色く濁った温泉が適温で気持ちよい。日曜日の夕方で誰もおらず貸切。
八海山は晴れていたが、越後駒の山頂はずっと雲の中。オツルミズの沢筋を見ながら、今週も関越道の渋滞情報を聴いた。

極楽尾根9合目

極楽尾根9合目

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