【個人山行】2017年5月21日@西上州・赤岩尾根(赤岩岳正面岩壁、P1583リッジ直登ルート)


◎参加者 荒木(L、記録)、河原、土川
◎天気  晴れ
◎タイム
07:55 ニッチツ鉱山住宅跡地
08:40~08:55 赤岩峠
09:15 赤岩岳正面壁取付
11:25~11:35 赤岩岳
12:20 P1583リッジ取付き
13:00 P1583
14:00~14:10 P1
14:30 八丁峠
15:20 ニッチツ鉱山住宅跡地
西上州を代表するバリエーションハイキングルートの赤岩尾根、以前に一人で行ったことがありますが言うほど難しい岩場があるわけではなかった。

その後、ネットで記録を検索してみると、赤岩岳正面岩壁とP1583mを直登するアルパインルートを登っている人もいること知り、とても興味をそそられたので行ってみました。
※岩場のトポはないので、ネットの記録と写真だけが頼りのアドベンチャー的ルートです。
埼玉県なのに片道170km、車で約3時間もかかって、ニッチツ鉱山跡の登山口に到着。
1920_P5212009
病み上がりなので、赤岩峠まではゆっくり歩くつもりが、意外に速く着いた。
峠から少し大ナゲシ方面に歩くと赤岩岳の正面岩壁がよく見える場所があるので、そこでルート偵察して赤岩岳取付きへ向かいます。
ネットの記録をみると取付きを探すのに2時間以上もかかったというパーティもあったので、取付きを間違えないように慎重に探したつもり。。なんとなくネットで見た写真と同じような取付きと思われる場所に到着。
で、早速登り始める。最初かぶり気味の壁を木を使って上に抜けたが、その先がどう見てもネットの情報とは違ったので、一旦クライムダウン。
そして右のほうに取付きを探して移動。結局ロープを4ピッチ出して山頂に抜けたが、以下1~3ピッチまでは正規のルートではなかった。
1920_P5212014 (3)

赤いラインが今回登ったと思うルート

1ピッチ目 ほとんど木登りで右上して20mほど登ったところで壁に当たる。
2ピッチ目 クラックにフレンズでランニングビレーをとり、10mほど岩を登り、そのあとさらに10mほど藪木登りをして壁に当たる。
3ピッチ目 壁に沿って右にトラバースして直上しようとしたが、垂直の壁でビレーを取るところがなく、直上をあきらめてさらに高度感のある壁をトラバース。頼りない細い松の木でしかランニングビレーはとれなかったが、広いテラスについてピッチをきる。どうやらここが通常の正面壁の2ピッチ目終了点のようだった。
4ピッチ目 3ピッチの終了点から20mほど歩いて登り、木の生えたチムニーを登ってカンテを右に越えるところに初めてハーケンを発見wそこから少し登って終了。
あとは、コンテで50mほど歩いて赤岩岳の頂上に到着。
最終ピッチのカンテ

最終ピッチのカンテ

3ピッチ目のトラバースが核心だったが、この間違いルートは一応壁の弱点をついて登ったものの藪も多くてお勧めできるルートではないww どなたか付き合ってくれる人がいれば再度正規ルートでチャレンジしてみたい。

赤岩岳からは右下にニッチツ鉱山跡を見ながら進み特に難しいところはないが、ところどころ赤テープなどの目印があるものの、注意して歩かないと間違った踏み跡や枝尾根に入ったりするので、よく地形図を見ておかしいと思ったら引き返すこと。P1583の前衛峰の岩場は左のフィックスロープのある巻き道を無視して岩稜を直登して越え、赤岩尾根では一番の難所といわれるP1583の基部に到着。一般ルートはここから右側を巻いてやさしい岩場を登るのだが、我々は正面のリッジをロープを出して直登。遠くから見ると垂直に見えるリッジも実際は60度くらいの岩稜。
P1583のリッジ

P1583のリッジ

ランニングビレーは所々にあるわずかな木でしか取れないが、すっきりとした快適な岩登りでⅢ級程度。40mほどロープを伸ばしてリッジが終わったところで終了。ビレー点は潅木。
それにしても真夏のような天気で直射日光が暑い。(この日の秩父は最高気温33度だったらしいw)
そこからもアップダウンを繰り返しながら結構歩き、簡単なチムニーや岩稜を越えてP1に到着。両神山が近い。
P1から歩いてきた赤岩尾根を振り返る

P1から歩いてきた赤岩尾根を振り返る

八丁峠まで降りると両神山のハイカーで賑わっていました。
あとは一般登山道で上落合橋へ下り、アスファルト道を2km強歩いて終了。
アカヤシオの花は見ごろを過ぎて散ってしまっていましたが、ミツバツツジやシャクナゲの花が咲き始めてキレイでした。

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