2018年7月29日@三国川黒又沢日向沢


0510 JR飯田橋駅東口 集合18072909
0740 十字峡駐車場 着
0810 十字峡 出発
0845 日向沢出合
1400 日向尾根4合目付近の登山道
1450 日向山
1615 十字峡駐車場

◎参加者:高山(L・記録)、加藤、花村

土日で台風通過予報のため、行程・水量等に余裕がある日向沢を選択。初級なので会員全員にメンバー募集をしたところ、当会最弱女子2名が手を挙げる。
越後にこの二人を連れて行くのか・・・前夜、ザックに装備を詰め込みながら、不安・懸念が恐怖に変わってゆく。

枝沢のスラブ帯

枝沢のスラブ帯

十字峡から黒又沢左岸踏み跡を辿る。堰堤のバックウォーターを左に見ながら、時折後ろを振り返るが、そのたびに後続の二人の姿が消えている。待つ時間が長く感じられ、さっそく先への不安が募る。
黒又沢の河原に降りるとメジロアブ襲来。二人を待っている間にたかる数が増えてたまらん。河原状なので二人を残置して走って逃げるが、結局加藤さんがアブを大量に引き連れてやってきた。
日向沢出合は赤茶けた河原と日向沢左俣のアバランチシュートのスラブの壮観だが、沢はのっけからガレで埋まり、女子二人は「これ?」と不審げである。
地形図の読み方を教えようとするが、アブがたかって鬱陶しいので、遡行を開始する。台風通過したのに魚沼には一滴も降雨がなかったようで、ガレゴーロ登りが暑い。しばらく登って水流が出てくると、花村さんが「早めに水を汲んだ方

最初の滝

最初の滝

がよいのではないですか?」とド素人発言をしたのも無理はない。
加藤さんを先行させるるが、滝が出てくると問答無用で側壁を巻こうとするので危なくて仕方ない。結局は自分が登ってからお助け紐で引き上げるのを繰り返す。
時間節約のため序盤の滝はノーロープで登らせるが、二人とも変なところを登るので、上から見ていて心臓に悪い。
いよいよ沢がナメ状になってきたところで、花村さんが「沢の水を飲んだせいで、腹が具合が悪い」とか言って遅れる。先行して2段ナメ滝を先に登っていたら、後から来た花村さんが1段目のナメが登れないと叫んでいる。「甘えてるんじゃない、置いてくぞ!」とできるわけがない脅し文句を返したら、気合で登ってきた。
加藤さんんは放っておくとすぐに足を止めて、地図を見たり花村さんにアドバイスをしたりするので、「早くしろ、歩け」と急かし続ける。沢を見下ろす
30m大滝が見えてきた。大きく開けた草付スラブ側壁の底から見上げる最上部落ち口の向こうに夏空が青い。水量を除けばまさに越後の沢の雰囲気である。二人を置いて先行し、ロープを曳いて取り付く。2/3ぐらい登ったところで二人が追い付いてくるが、頼むから地図見てないで、ロープを繰り出したりビレイする振りでもしてくれたらと思う。
滝上でロープを片付けている間に先行してもらうが、すぐ先に枝沢があり、花村さんが迷いこんだのを呼び戻して待つ。
最後の二俣を右に入ると8m滝。右から草付き掴んで登って動けなくなっている加藤さんを戻らせる。
続く12m2段滝は巻くのも急傾斜そうなので直登する。1段目を上がり、2段目もホールドが見えるので突っ込もうとするが、下から加藤さんがガイドブック記載の「左岸のブッシュを小さく巻く」を大声で繰り返している。「うっセー、黙ってろ!」と怒鳴るが、おかげで登っても時間がかかるだけと冷静さを取り戻し、途中から右を巻く。踏み跡らしきものがあった。
水量を残したまま沢は樹林の中に吸い込まれるように消えた。藪漕ぎではなく、ブナやホオノキ等の樹林歩きである。加藤さんが遅れるのを待つ間に虫に集られるのが苦痛だが、十分に地形を観察できる。少しでも楽ができるように途中から日向尾根にトラバースして4合目に出た。
沢がユルかったのか、もしかしたら最弱女子二人が成長したのかもしれないが、計画通りの時間で終了できたのは喜ばしい。

右岸スラブ帯の向こうに入道岳

右岸スラブ帯の向こうに入道岳

膝が悪くて下山が遅い加藤さんだけ先に下らせて、日向山に寄っていく。山頂の雨量計の階段に登り、台風通過後の強風に涼しく吹かれながら、入道岳から中ノ岳・丹後山~下津川山と広がる三国川の広大な流域を眺める。次はどこを登ろうか。

※下山後はさくり温泉健康館で温泉入りました。420円。露天はありませんが、内湯の窓から魚沼の田園の向こうに大割山・越後沢山が遠望できます。大きくはないですが食堂や休憩場がしっかりしています。宿泊は素泊まり3900円・1泊2食6100円と格安だと思います。

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