2019年8月3~4日@錫杖岳「注文の多い料理店」ほか


◎参加者:(L)荒木、河原、吉田、長濱(記)

▼2日(金)
2200 都内発

▼3日(土)
0230 駐車場着(仮眠)
0515 発
0645 錫杖沢出合テン場
0715 テン場発
0805 左方カンテ取りつき
   A:左方カンテ(河原・長濱)⇒1530テン場戻り
   B:1ルンゼ(荒木・吉田)⇒1430テン場戻り

▼4日(日)
0515 起床
0620 発
0700 「注文の多い料理店」取りつき
1000 登攀終了(4pまで)~同ルート下降
1125 テン場着~撤収
1300 駐車場着


誰にでもあるのか分かりませんが、私には「名前を聞くだけで気持ちがシャキっとする山(ルート)」というのがいくつかあります。グレードや長さに関係なく。

「錫杖(注文)」は私にとってそんな山です。

まだマルチを数本しか経験していない頃から、「いつかは登ってみたいな~」と思っていました。数年前に残置がすべて抜かれたことで、自分のカムセットにまだまだ自信が持てない私にとっては、少し遠い存在になっていましたが、今回ようやく縁あって取りつくことができました。

金曜日に都内を出発、深夜に中尾高原口の駐車場に着くと深夜だというのに蒸し暑い空気に満たされています。寝苦しい空気の中2時間ほど仮眠し、5時過ぎにまずはテン場へ。

駐車場向かいの「槍見館」への坂を登ると左側に笠ヶ岳の登山口。ここからテン場までは約1.5時間です。「注文」は#4#5を使うので、久々のテン泊装備+ガチャフルセット状態でずっしり。。途中の徒渉点での水の冷たさに癒されました。。
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テン場についたあとは、手早く設営を済ませ早々にとりつきへ。
取りつきまでは、沢向かいのガレ場を壁に向かってとにかく直上。踏み跡は時々岸にそれたり、ガレ場に戻ったりを繰り返します。
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初日は「荒吉組」は「1ルンゼ」、「河長組」は左方カンテです。
いずれも壁の直前の分岐は右です(ピンクテープ)。

左方カンテは7p。錫杖入門編にはうってつけのルートです。前後に他パーティもいましたが、特に渋滞にストレスを感じるような距離感ではありませんでした。河原さんは前年に登っているので、ルーファイに苦しむこともなく、ツルベで快適に進めました・・・・と、言いたいところですが。

濡れてるんですよコレがっ!!

前日も多分降っているらしく、アプローチからかなりしっとりしていたのですが、案の定クラックの中はビッショビショ。フリクションが効かないことはもちろん、チムニーサイズになると、背中から頭からお尻からとにかく濡れる濡れる。。w

私は「とにかく濡れてないところ探すルーファイ」に思わぬ時間を取られてしまったうえ、前日の寝不足と暑さがたたって、軽い頭痛と吐き気がおさまらない。。。そんなわけで結構ヒヤヒヤの登攀でした。
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1か所、5P目に「ここが核心!」という出だしが難しい所がありますが、ここだけはぺツルのボルトが打ってあります(A0の誘惑に打ち勝つのに必死w)。あとは全体として極端に難しい箇所はありませんが、後半のスラブ系のピッチは支点取りが難しいところがあるなと思いました。

13時半過ぎに無事終了。
「注文」側から懸垂下降ですが、明日のために偵察した注文は、核心部含めビショビショ。。私はこれを見て一気に萎えまして、「今晩夕立が降ったら絶対にリーダーに嫌だって言おう!」と誓いましたw

15時半頃テン場に戻ると、既に1ルンゼチームは戻っていました。
お互いの今日の登攀を話しながら宴会。
私も、ずっと収まらなかった頭痛は、頭から沢水を浴びてビール飲んだらいい感じに回復w

この暑いのに、無駄に焚火をしたがる河原さん。
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20時台には就寝し、翌日目が覚めるまでぐっすり。疲れてたんですね。。
当初は4時起床の予定が、全員ぐっすりで5時頃の起床。
昨日は懸念していた夕立もなかったため、昨日より状態は良くなっているだろうと取りつきへ。
心配だったのは渋滞で、今回はテン場も5~6張と大盛況(昨年は貸し切りだったそうで)。

取りつきに着いてみると、他パーティが1組、もしかしたら既に取りついているパーティがいるかもしれないが、見える範囲にはいない。岩も昨日よりは乾いている様子なので、「決行!」ということで準備を始めます。

あー 緊張してきた。

と。

ここでなんと事件がっ!

ロープの1本が、なんと1/3位のところで、芯がむき出しになるほど傷んでいるではないですかっ!!
昨日の1ルンゼ組のロープなんですが、最後の懸垂の際に落石があったそうで、どうもその時なのではないかと。。
いや~。。。こんな風にロープが傷ついているの初めてみました。
登る前の装備チェック、超重要ですね!!
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この結果「ダブル3本・4人」という状況になったため、相談のうえリーダー荒木さんがリードし、3人フォローの1/2/1システムで登ることに。

フォローか・・・・・・・・・・・・・・・・・。

なんか一気に気が抜けましたw

そのあとは、精神的にかなりラクになって(なっちゃってw)、しっかり寝てるので昨日より体調もずっといいし、少々岩場は濡れていたものの、適度な緊張感で楽しく登ることができました。

1P:結構濡れていて緊張しましたが、ルート自体はやさしい。日影が有難い。
2P:テラスの左から回り込んでフレーク状のクラックへ。支点取りがちょっと怖そう(なんせフォローなんでw)
3P:出だし乗越はかなり心配していた核心部ですが、フィストがしっかり効くのと、似たムーブのルートを登った事があるので、いい緊張感を持って登れました(むしろ核心の乗越後のほうが個人的には支点が取れず怖かった・・)
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4P:3~4は、#4・#5が2本あると安心ですが、それだけのものを持っていくリードはやっぱり大変。。ビレイ点が狭いので、ハンギングビレイになってビレイヤーもそこそこ大変(腰が…)。最後の右のトラバースがビショビショで、ここは緊張しました。個人的にはあまり好きじゃないなー。。

その後は渋滞や下山時間を考慮し4P終了。4人で登ったのは初めてでしたが、慣れないシステムにしてはリズミカルに登れたんじゃないかと思います。
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同ルートを下降し、テン場に着いたのは11時半頃。ササっと撤収を進め駐車場着が13時。

帰りはお風呂に寄って(ホントに入りたかった!)、IC近くの洋食屋で食事をして帰路に着きました。
※いっぱい動いたので、普段は滅多に食べない「コロッケ&ピラフ」というカロリーテロのメニューも罪悪感なしw

フリーではコンスタントに目標ルートを落とせるようになり、ようやく少しだけ進歩が見られるかなと思ってますが、やっぱり「本チャン」は全然違いますね。。。グレードウンヌンではなく、やぱり圧倒的なメンタルと、体力、ルーファイ技術、支点構築、状況把握力などなど、総合的な力が必要だと改めて感じました。
もっと強くなりたい。

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