2019年11月1日~4日@三宅島クライミング


参加者:上林(L)、長濱、河原、荒木(記)、道家

 

文化の日の三連休、南の島のシークリフ、三宅島へ行ってきました。

2ヶ月以上前から計画したツアーですが、リーダーにはフェリーや宿の手配などやっていただき大変助かりました。
この秋は毎週のように週末になると台風がやってきていたので、天気だけが気がかりでしたが、この週末はようやく台風もおさまり無事に行くことができ、3日間とても楽しいツアーでした。

 

金曜日の午後10時に竹芝桟橋に集合。三連休とあって周りは釣り客でいっぱいですが、みんな大荷物なので、我々も大きなザックにクライミング装備でも全然違和感ありません。荷物が20kgを超えると追加料金とのことでしたが、特に荷物チェックなどもありませんでした。

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乗船

東海汽船の橘丸に乗船し22:30に出港、2等客室に荷物を置いて、早速甲板に出て東京湾の夜景を見ながら宴会。周りもあちこちで飲んでます。イタリア人の若者との交流

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レインボーブリッジ通過

もあったり、ほどほどに飲んだところで客室に戻って3時間くらい仮眠、早朝5時に三宅島の錆ヶ浜港に到着です。まだ暗い中、3日間お世話になる民宿「伊波荘」の女将さんが車で迎えに来てくれ、余計な荷物を宿に運んでもらって、我々はしばらくフェリー乗り場の待合室で休憩しました。

そして7時半くらいにドルフィンスイミングに行く上林さんと別れて、岩場のある海岸まで富賀浜というエリアを目指して歩きます。最後の海岸沿いはゴロゴロ転がっている岩の間を抜けて、結局港から1時間くらいかかりましたがなんとか取付きに到着、誰もいなくて貸切です。

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ジャムの学校

三宅島の岩は安山岩で城ヶ崎と同じような岩場ですが、終了点以外には一切ボルトは打っていないので、必然的にクラックばかりのトラッドクライミング、城ヶ崎よりさらに溶岩!って感じのワイルドな岩です。
富賀浜では、セコンド(5.7)、ジャムの学校(5.9)、磯ひよどり(5.9)の3本を登りましたが、シーズン初めということもあって結構岩はシオシオ、5.9の2本は一部濡れ濡れで、オフハンドやシンハンドのジャミングが簡単には決まらない部分があったりと、5.9といっても侮れない手強いクラックでした。

 

午後はPO壁というエリアに移動。このエリアは三宅島

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PO壁へのアプローチはなかなか大変です

では一番高さのある岩場、講習会のクライマーで賑わっていたので、空いていた5.9のMIYAKEJIMA INTRODUCTIONというルートを登りましたが、これは出だし核心、ツルツル滑る岩に苦労し、それぞれ独自ムーブを編み出

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MIYAKEJIMA INTRODUCTION

していました。そして空は晴れているのに急にスコールのような雨に降られたり、取付きが波打ち際で押し寄せる波に濡れそうになったりとなかなかスリリングでした。

 

帰りも歩いて伊波荘まで戻り、近くのふるさとの湯という塩味の温泉に入って疲れを癒しました。
上林さんはイルカと泳ぐことができて満足げでした。
宿の夕食は釣り客の方が釣ったシマアジのお刺身までご相伴にあずかったり、島の明日葉料理なども食べられて満足でした。

 

2日目は残念ながら朝から雨で外岩は諦め、島のクライミングジムに行くことに。
宿の女将さんが三宅島空港までお客さんを迎えに行くというので、その車に乗せてもらって途中で降ろしてもらい、まずはアカコッコ館という島固有種のバードウォッチング施設と大路池を観光。そこから歩2019114_191118_0082いて三宅村レクレーションセンターという名の元中学校の体育館に作られたクライミングジムへ。
話には聞いてましたが立派なジム、利用料も500円と非常に安く、チョーク・ハーネス・ロープも無料!混雑することもなく一日中遊ぶことができ、天気が悪い日でも退屈しませんでした。長濱さんはどっかぶり壁にもチャレンジ!

 

3日目は午後の船で帰るので午前中のみクライミング。バスと徒歩で新鼻エリアに行きました。
最終日はすっきりと晴れて一番良い天気、三宅島雄山の山頂や御蔵島もくっきりと見えて、黒い砂利に覆われた新鼻新山の不思議な光景も一見の価値ありでした。
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新鼻新山に登る

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新鼻新山

 

ここでは、明日葉食べた(5.8)、アオリよりヤリ(5.9)の2本を登り、5.10aをトップロープで登って終了。いずれも短いけど登りがいのあるルートです。このエリアは終了点のボルトがないので溶岩の岩角を使って終了点を作る必要がありました。
アオリよりヤリ

アオリよりヤリ

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登ったあとはバスに乗って港に戻って、余った時間で買い物をしたりcafe691にも行きました。最後はまた帰りの船の甲板でおきまりの宴会。
三宅島は初めてだとアプローチにちょっと迷ったり、季節的にまだちょっと暑かったですが面白い岩場でした。民宿の女将さんにも一生懸命おもてなしして頂き、島をあげてクライマーを歓迎している雰囲気もあって、旅としてもとても楽しかった。あっという間の3日間で全然登り足りなかったので、ぜひまた行きたいと思います。
さようなら、三宅島

さようなら、三宅島

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