2020年10月3-4日@八ヶ岳大同心雲稜ルート


◎参加者:荒木、長濱(記録)
◎天気:曇り

▽3日(土)
0300 都内発
0520 美濃戸口登山道着
0615 美濃戸
0800 赤岳鉱泉着
0830 赤岳鉱泉発
0930 ルート取りつき着
1030 登攀開始
1300 大同心トップ
1330 取りつき戻る
1415 鉱泉着(泊)

▽4日(日)
0600 起床
0700 鉱泉発
0900 美濃戸口着

2年前の冬に八ヶ岳に行った際、大同心が夏にも登られていることを初めて知りました(それまでは冬だけだと思っていた)。
それを聞いて、ぜひ登ってみたいと、一昨年登っている荒木さんに声をかけ今回実現。

美濃戸口に5時に着いたものの、上の赤岳山荘までの道はゲートを閉めていて、上は満車の様子。空いてる可能性もあったが上まで行って引き返したくなかったので、下の駐車場からスタート。8時に鉱泉に着いたあと、手早く準備をしてさっそく出発。
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鉱泉の建物前の硫黄岳への道を登ると、ほどなく大同心沢との分岐(ご丁寧に標識があるが、ロープは張られている)。大同心沢を横切って、まるで登山道のような明瞭な踏み跡をたどる。急な尾根を1時間ほど登ると取りつき着。草つきを数十m左に行ったところが取りつき。

壁を見るとすでに2パーティがとりついていて、待ちが一人(ソロのお兄さん)。
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どうも2つ目のパーティがかなり遅いようで、ソロのおにーさんはその場で1時間以上待っているらしい。気温はさほど低くないものの、風が通るので私たちもだんだん寒くなってきた。。
順番が回ってきたソロのおにーさんは慣れた手つきでサクサク登っていく。

私たちも1時間ほど待ってスタート。
6Pのトポもあるものの、夏場は5Pがほとんどのようです。

1P:荒木さんリード。冒頭先行パーティの落石があってヒヤリ。ほぼ直登。薄くかぶっているがホールドはかなり豊富。まるでインドアジムのようなでっぱりホールドですが、でっぱった石は今にもポコっと取れそうな気がして、最初なかなか思い切って引っ張れないw ただ支点はしっかりしたボルトなので気持ち的にかなり楽。

2P:長濱リード。左側のスラブっぽくなったところがやや登りずらい。右のカチっぽいボールドに気がつけばやさしい。

3P:荒木さんリード。難しくはないがこのあたりから岩がもろくなってくる。ソロのおにーさんがここで先を譲ってくれる。ソロで強くて感じもよくて、いい人だー。惚れるわーw(嫁を待たせてると言ってたけどww)。
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4P:長濱リード。やさしいがカタカタした岩が多く、ひとつひとつ強度を確かめながら慎重に。終了点に着くと先行していた若者パーティがまだいた。。。ん~ちょっと遅いな。。大丈夫か。

ここで先行の若者パーティのトップが5P目の核心で苦戦しているようでなかなか先に進めない。どうも二人とも初心者で、前にも後ろにも進めなくなったらしい。。結局荒木さんが説明しながらトップはローワーダウン。いったん終了点で2人そろってもらい我々が先行する。そのあとは、私がフォローで二人のロープをバックロープで引いてくつもりだったが、若者パーティはもう一人(ビレイヤーだった青年)のほうが登攀力があるそうで、「自分たちで頑張ります」というので、その言葉を信じでw置いていく(何故核心ピッチを登攀力のあるほうがやらなかったの?という素朴な疑問はひとまずおいといて)

5P:荒木さんリード。ちょっと被ったところを超えるのが核心だけど、思いきって手を出せばかなりホールドはある。冬季にここを登るのは怖そうだけど雪がないなら特に問題なし。

渋滞でかなり待たされた気がしたけど、結局3時間ほどで頂点へ。
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その後は懸垂をすることも多いようですが、ちょうど上がってきた場所の向いあたりから降りればすべて歩いて帰れます。15分程度で取りつき着。はやw。

そのあとは元の急坂をくだり、14時過ぎには鉱泉着。
小屋の前では、友人パーティが既に酒盛り中w(一昨日たまたまその友人が日曜に大同心を登ると知った)。

私たちも身の回りを片付けたあと、友人の宴会に加わり、酒豪の友人に引っ張られないように気を付けながら楽しく飲んで、例のとおりつまみでお腹がふくれつつ、夕飯の鍋を食べて20時には就寝しました。

翌日はどんより天気でしたが、鉱泉から下山するだけなのでのんびり。
帰りは直売所で野菜をたんまり買って、昼過ぎには都内に着くことができました。

バリエーションはどちらかというと、アプローチや下山路に悩まされることが多いですが、今回は経験者の荒木さんと一緒だったので、安心して行程をこなすことができました。

諸所もろい箇所はあるものの、全体としてすっきりしたルートでルーファイも容易。
頑張れば日帰りもできるし、鉱泉でベースで山登りの仲間と来ることもできるし、今の季節なら紅葉も楽しめちゃうし、わりとアレンジができる良いルートだなーと思いました。
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やっぱりバリエーションにはフリーのシングルピッチとは違う、グレードと関係のない魅力がありますね~。

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