2014年12月28日~2015年1月2日@タイ・クラビ(プラナン・ライレイ)クライミング


◎参加者:N 他会外3名

12/28 0915成田発
12/29 1500バンコク(ドンムアン)
12/29 1700クラビ空港
12/29 1930アオナン⇒ボートでライレイへ
12/29~1/2 ライレイ滞在
1/3  0800成田着

2014年の集大成として
クライミング仲間と、年末年始にタイのクラビ(プラナン・ライレイ)へ出かけてきました。

行ってしまえばすぐわかることなのですが、
まずは現地到着までの行程について、出国前に欲しかった情報を
備忘録がてら記録しておきます。


■トポ

日本でもオンラインでトポが手に入るので、事前に買っておくとよいです(英語)。
トポとはいえ、宿泊や天候など現地の情報が充実していて便利。「King Clibers」という
現地ショップが出しています。

■現地までの移動

クラビ空港到着後、クライマーなら①直接アオナン⇒ボート
②クラビタウンまで出てそこから船、という2択かと思いますが、
私は①でした(そもそもタウンからの船は17時以降は出ないようです)。

クラビ空港⇒アオナンはエアポートバス、タクシー、ソンテウのいずれかですが、
ソンテウは慣れるまでは値段交渉が難しいようなので、無難なのはバスかタクシー。

ただ、バスは17~18時には終わってしまうため、夕方着の場合はタクシー1択。
タクシーは600B(バーツ)で定額制。空港のゲートを出た右側に
チケット売り場があるので、ここでチケットを買って外に出ればどのタクシーにも乗れます。

さくらツアーなどで事前に手配しておく方も多いようです。
http://sakurakrabitour.sharepoint.com/Pages/default.aspx

ちなみに私は、仲間と一歩遅れて一人で現地に向かったのですが、
なんとトランジットで荷物の載せ替えが間に合わず荷物が届かない
というトラブルがあり、結局空港を出たのは18時近く。
(しかも最終的に荷物がホテルに届いたのが翌日午後で、半日つぶれました・・・)

一人でタクシーに乗るのが惜しかったので、クライマーらしき
女性2人組に空港で声をかけて、タクシーをシェアさせてもらっちゃいました。
(しかもそのうちの一人が知り合いのクライマーの奥さんであることが
 分かり、非常にラッキー!)

欧州ではビーチリゾートとして有名なクラビですが、乾季&年末年始という
この繁忙期にここに来ている日本人は、ほぼ100%クライマー・・・というのは
大げさですが、まあ半分以上はそうだと思います。

アオナンまでは車で1時間程。

アオナン⇒ライレイのボートは、チケット売り場は18時頃閉まるものの、
個人でチケットを売るボート屋がたくさんあるので夜でも全然OKです。
※ただし閑散期は分かりません。
ボートは@150B(昼間は100B)。8人そろえば出発で15分ほど。
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アオナン、ライレイとも桟橋はなく、乗り降りはビーチから直接。
なので、荷物が大きかったり長いズボンを履いていると確実にビショ濡れ!ご注意を。

アオナンからはライレイウエストに到着しますが、ライレイウエストとイーストは
徒歩10分ない距離です。ちなみに宿の拠点がトンサイの場合、一部満潮時に
歩けないエリアがあるので、アオナンからの船はトンサイ行に間違えずに乗りましょう。

■宿泊

私の宿泊先はライレイイーストでした。

ライレイイーストは中級クラス、ウエストは高級ホテルが多く、
トンサイはバンガローなどの安めの宿が主流。
バンガローは24時間電気が通っていないところも結構あるようです。
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基本的に現地にコンビニのようなところがあるのでなんでも買えます。
日本より物価はかなり安いですが、
クラビ周辺は外国人向けのリゾート地なので、タイの物価で考えれば
全体的にモノは高めです
(それでも、夕飯はビールを飲んだりしても1000円ほどですが)。


■クライミング

さて、本題のクライミング!

…といっても、日中は灼熱の日差しでとてもクライミングどころではないのでw、
登るのは主に午前中と夕方でした。

ただ、私の滞在中1日、急に冷たい強風が吹いたと思ったら、
午後から2時間ほど雨が降りました。
乾季のこの時期にまとまった雨がこれだけ降るのは珍しいということですが、
まあこういう事もあるので、傘や薄手の長袖があれば安心は安心です。

ルートについては、私のレベルで触れるのはせいぜい6b+
(=10d~11a:タイはフレンチグレードです)で、
クラビの看板ルートのようなものは登れないので、ここでは回ったエリア
についてのアプローチとその印象を記載しておきます。

プロテクションですが、基本的にすべてボルトやスリング等。
海岸沿いのボルトは劣化が激しいので、最新のトポや地元に数件ある
クライミングショップで、必ず状況を確認することをおすすめします。
岩質は石灰岩で、石灰岩らしいツルツルした立体的なルートが多く、
日本では味わえないスケールでした。

※ちなみに、エリア内のほぼすべてのルートは徒歩で回れますが、
 潮の満ち引きによって登れなくなったり、アプローチが寸断されたりする
 ところが結構あります。夢中で登ってると帰れなくなる・・という事があるようです。

○ライレイイーストエリア
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Muay ThaiやOne-two-threeなど、体験クライミングなどでも使われる
易しいグレードの多い岩場です。奥のHidden worldなどのほうは、満潮時は水没して登れません。
スクール時は混雑するので、トポでは午前9時前と午後4時以降の利用を勧めています。

○プラナンビーチエリア
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イーストから巨大な鍾乳洞が下がった道を歩いて10分ほどで到着。
10台から12台までバランスよくルートがあります。ただ一番リゾート色の強いビーチで、
メンタル的にクライミングをやる気分になかなかなれない、というデメリットがw

○プラナンビーチエリア北側
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ビーチを海に向かって右側に歩き、突き当りのブッシュに入った
Escher wallなどのエリア。エリア自体は小さいですが、洞窟沿いから
高度感のある写真が撮れたして、景色を見るだけでもなかなか楽しめます。

○トンサイビーチメインエリア
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12~14クラスの多くの看板エリアがここにあります。世界中の強強クラマーが
果敢に取り付いていました。ライレイ側が拠点の場合、軽い山道を15分程度歩きます。
また満潮時は帰りに濡れるので、行き帰りでガチャ類はハーネスにぶら下げておかないほうがいいかと。

○トンサイ西側
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Melting wallやCobra wallなどのエリア。私は個人的に
ここが一番楽しかったです。やや山を上がったところにあるので、
アプローチが分かりずらいかもしれません。
(私も知っている人に案内してもらったのでちょっと自信がない・・)


…基本的にクライミングに始まりクライミングに終わる行程でしたが、
新年だったので、ちょっとしたカウントダウンイベントで花火があがったり、
日中の極暑時間にはプールサイドでのんびりしたりと、ビーチリゾートの気分も
満喫しました。お正月には関東でも雪が降ったという話も聞いたので、
クラビとの気温差は30度以上あったと思われます。地球ってすごいなー。。

今回はコンスタントに5.12台を登る人達がメンバーにいましたし、
現地で知り合いのクライマーに結構会ったので、
逆に言えば、それくらいのグレードの人がいないと(回収の点等からも)
少々厳しかったと思うので、本当にいい経験をさせてもらったと思います。

タイ料理も大好きなので、食事もまったく困りませんでした。
(ただ、やはり海外でお腹を壊す人は多いので、そこはご注意を)
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クライマーなら何度でも行きたくなる場所だなーとシミジミ思いました。
もちろん私も、もっともっと上達して、また絶対行きたいです。

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