2023年10月28日@二子山中央稜


参加者:塚内、上林、他会1名

前夜飯田橋駅で集合して、小川山の股峠北側登山口の駐車場で仮眠。朝起きると数台の車が停まっていた。朝食を取ってすぐに出発。10分ほど登ると股峠で、股峠を越えて すぐ右側の登山道に入り、ローソク岩への標識から直上。ローソク岩から少し右に戻った所に目印の赤いドラム缶が有り、ここが中央稜の取り付き点。3人なので、塚内さんと上林でロープを結び変えてリードを交代する事にする。
1P目 塚内さんリード。10m位登った所にボルトが打たれているがそこから右上に登って少し広いピナクルテラスまで。人気ルートのためか岩が磨かれており以前 講習で来た時よりずっと滑りやすいと感じた。
2P目も塚内さんリード。左上にトラバースしながら登るが とても嫌らしい所が2か所あって 5.7とは思えない。ここは前回来た時も難しいなと思ったが そのままの印象。
中央稜取り付き
3P目 上林リード。このルートの核心部だ。しばらくクラック沿いにレイバックで快適に登るが 2つのクラックが合流した三角形の頂点からの上が難しい。ほぼ垂直のクラックで、少しだけレイバックで登った後 足をクラックの奥につっこみながら少しずつ登る。残置の支点も少なく 何とかカムを決めながら格闘して核心部を抜けた。その上は残置の支点もでてきてカムも使って何とか終了点の大テラスまで。立ち木で支点。いやーしんどかった。我ながらよく抜けられたと思ったがクタクタになった。とても5.8とは思えない。
3P目核心部を登る上林
4P目 上林リード。大岩の右側を回り込んで階段状の岩を登り、一番上のかぶったフレークは右側のクラックに足をかけたら簡単に登れた。中間支点が一番上のボルト1個しか取れないので要注意ではあるが、緩い斜度のランアウトは全然気にならない。少し上の5P目の取り付きのハンガーで支点。
5P目 上林リード。少し直上してから左にトラバースしてクラック沿いに登り、直上して左に回り込んだ所のハンガーで支点。ルートが読めず下から塚内さんにアドバイスをいただいた。高度感があり結構緊張した。
6P目 塚内さんリード。直上するボルトに沿って登ったが一番下は細かいスラブでフリーで5.9位のグレードか。ボルトがかなり新しいので、本来のカンテ左端の易しいスラブとは別のルートのように思えた。上林は登れる気がしなかったのとヌンチャクを回収しないといけないので、迷わずA0で登った。テラスの上は下から見ると かなり傾斜のあるように見えたが、登ってみるとホールド・スタンス共 豊富で快適に登れた。本日 唯一余裕で登れて楽しいと感じた。
6P目をリードする塚内さん
7P目 草付きの凹上の斜面で、塚内さんに先に登ってもらい、その後をコンテで登る。ようやく中央稜の終了点に到達。いやー 思っていたよりずっと大変だった。頂上は日当たりも良く暑いくらいだ。下を見下ろすと杉林が多い中 所々紅葉しているのが判る。天気も良く、後続のパーティーも居なかったので時間をかけてゆっくり登れてよかった。
長居は無用と靴を履き替え下山開始。すぐに登山道に出て、コルから股峠への標識に従って急な登山道を下る。途中から東方向にしばらくトラバースして股峠に出て、駐車場に到着。ちょっと大げさだが 無事生還 という感じだった。
武甲の湯で汗を流して帰宅した。週末は日帰り入浴 900円と少し高めだが、洗い場も多く、露天風呂もあり なかなか良い温泉でした。
無事山頂
初級のマルチピッチとは言え、はっきり言って二子山中央稜は甘くないと思う。

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