◎参加者:Hさん、T(記録)
台風襲来!ということで北鎌尾根は順延とし、
代わりに奥多摩最難と名高いマイモーズの悪場をやってみようという計画から、
奥多摩は倉沢谷にまたまたやってきました。
倉沢橋はずれの駐車スペースに車を停め、スズメバチの襲来に時間を食われながら
遡行準備をしましたが、Hさんがぽつりと一言。「沢の音、凄くない?」
倉沢橋まで偵察に行く二人。
正直、台風をなめていました。
橋から見る流れは濁流そのもの。
濁った水は轟々と音を立てて、飲み込まれそうな勢いです。
倉沢橋手前から、せめて一目見ようと結構急な斜面を下ります。
この斜面をすべると沢まで落ちるので今の流れだと死ねます。
Tは入渓一歩手前、3mぐらいのところで待機、Hさんが沢の淵であろう岩までたどり着き、
更なる偵察に行きますが、マイモーズの三段滝どころか、橋げたすら見通せません。
そもそも、ここから入渓した場合はゴーロ歩きになるはずが、そうした風景ではない。
Hさんが着地した場所は、増水していなければ、
川原脇にあるちょっとしたボルダーぐらいの岩のはずなんです。
それが頭の先しか見えないぐらい冠水している時点で、推して知るべしでしょうか。
マイモーズは諦めて遡行も諦めてボルダリングでもしようかと考えましたが、
倉沢谷本谷も見てみようということで今度は別のポイントから入渓。
これが、激流なんですがへつればいけないこともないかな?ぐらいの絶妙な水量。
なんだかんだで見るだけのつもりが遡行開始です。
が…流れが速い! 水量も多い!ので腰上まで水が浸かると中央付近では
体ごと下流へ持って行かれます。

基本的に水線突破できる滝は数えるほどしかない上、
お鉢までたどり着けない水流と水量なので、巻きまくり、へつりまくりの遡行です。
もう気分がクライミングではなく、水遊びモードになっているので、渡渉の練習と称してスクラム渡渉もやってみました。一回目はなんてことなく突破しましたが二回目はTの足が持っていかれてあわてて引き寄せてもらったり。他にも、優しいポイントなのに無駄にカムを決めて確保しながら渡渉したり、とにかくこの水の量を楽しみました。
Hさん曰く水量はいつもの3倍との事、滝を見ればなるほどと頷けます。

2m滝にはスリングの残置があり、ちょっとまじめに滝登りにトライ。
Hさんが抜けた後、Tも取りつき、無事突破…と思いきや落ち口に左足を差し入れた瞬間、
水流に足を持っていかれ、体ごと水流に引っ張られるように落ち口から転落。
Hさんの「あー!」という声を聞きながら流されました。
そんなにシリアスなフォールではなく、4~5m流された後、
左岸の岩肌にしがみついてなんとか登攀再開。
結局、落ち口にそのまま足を置くんじゃなくて登った後へつらなきゃいけないみたいですが、
もう一回流されるのも嫌なので、お助け紐で抜けました。
トンネルを抜け、しばらく登れば魚留めの滝。ここで遡行終了です。
見ることすら敵わなかったマイモーズを来年はやろうと二人で話し、
今回の山行を締めたのでした。


