【個人山行】2017年9月24日@表妙義 星穴岳


参加者 河原

9月24日 7:00 中之嶽神社

8:50 岩 室

9:00 山頂

9:30 射抜き穴

10:00 結び穴

11:00 標高634m付近の舗装路

昔むかし、百合若というお侍さんがいたそうな。この屈強なお侍さんは鉄の弓を唯一引ける弓の達人でありました。ある時、遠征に出かけた折に側近にだまされ無人島に置き去りにされてしまいます。そこへかわいがっていた鷹が現われたので、自分の無事を知らせる妻宛ての手紙を託します。手紙を受け取った妻は百合若の無事を喜び、今度は自分の手紙を託します。そこには裏切った側近のやりたい放題で国が荒れている旨が書かれていました。百合若は、漂着した難破船で無人島を脱出し、得意技の弓にて側近を懲らしめました。めでたしめでたし!!

・・・で、この百合若が弓矢で射ぬいた穴が射抜き穴、「では私も!」と家来がお弁当のおむすびを投げつけて空いた穴が結び穴 なんですって!!(家来のほうが凄くない?)

こんな由来のある星穴岳に行ってきました。

中之嶽神社を出発し、西岳へ。遠くにトンカチ岩が見えます。しばらく踏み跡をたどると行き止まりになります。そこに懸垂支点があり土と落ち葉の斜面を下りて行きます。約30m降りると、踏み跡があるのでそれをたどると岩室に到着します。10分も歩くと射抜き穴への懸垂支点があり、それを通り過ぎて岩壁を登ると頂上になります。岩壁はクライムダウンも出来ますが安全のため懸垂下降したほうがよいと思います。

射抜き穴へは、約30mの懸垂下降(下部10mは空中懸垂になります)。北側からでも南側からでも降りることが出来ますが、今回は南側から降りました。次に右手にある懸垂支点より約45m降下します。着地点からみて左手にあるルンゼの登っていくと結び穴があります。射抜き穴より圧倒的に大きいです。ものすごい大きいおむすびを投げつけたんですね〰。

あとはロープをしまい、斜面に対して左へトラバースするように心がけて帰ります。時間もあるので地図・コンパスを使わないで感覚だけで下った場合、目標地点の中之嶽神社からどれだけ逸れるか試してみました(念のため、携帯のGPSログはONにしました)結果、直線距離で500m差の大惨敗!!標高650mの所にある滝上に出てしまいこれを避けて舗装路から神社に戻りました。何本かの沢と尾根をトラバースしたつもりでしたが、GPSログを確認すると沢筋に沿っておりていました。下山路がわからなくなり沢筋を下りて行き滝にぶつかり進退極まる気持ちがなんとなくわかりました。まだまだ、精進が足りませんね。

簡単な岩登りがあったり、懸垂下降があったり面白いルートだと思います。ただし、地図上では登山禁止になっているので事故を起こさないようあくまでも自己責任で登って下さい。

結び穴

結び穴

射抜き穴です

射抜き穴です

星穴岳山頂です。

星穴岳山頂です。

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