2018年3月11日@赤谷川源頭~万太郎山スキー


◎参加者:高山18031112

0449 JR平井駅 発

0925 天神平 発

1030 肩の小屋

1130 オジカ沢ノ頭

1155 赤谷川源頭へドロップ

1230 赤谷川屈曲1460m地点

1340 万太郎山

1400 万太郎西面へドロップ

1600 土樽駅

湯檜曽から乗ったバスが満員で、下車に時間がかかり遅れる。
肩の小屋まで板を担ぐ。熊穴沢避難小屋先から凍っている。ガスってきた上に午後から崩れる予報なので、引き返そうか迷う。
稜線に出れば南風で新潟側の方が天気がよい。一瞬、ガスの中、遥か彼方に万太郎が浮上する。
誰もいない静かな国境稜線を西へ。エビの尻尾に覆われた凍結斜面の上下が多く、アイゼンを持参しなかったことを激しく後悔する。

オジカ沢ノ頭から俎嵓

オジカ沢ノ頭から俎嵓

オジカ沢ノ頭でもガスで、避難小屋がようやく視認できる。
地形が広いので地図とコンパスが信用できない。ドロップポイントを探して右往左往するうちにガスが取れてきて、万太郎・俎嵓と山頂から顔を出し、あっという間に晴れ渡ってゆき、赤谷川源頭がふくよかに現前する。
歓喜の叫びを上げながら、飛び込んでゆく。
一般的な経験を表現する形容詞や写真・映像は無意味だ。自分はいま空間や時間を超越している、すなわち・・・
1460mの沢屈曲点から万太郎へ続く丸い緩斜面の沢を詰める。最後で、右の国境稜線寄りに行ったら風で薮が出て凍結部分も多く、山頂を目前にして板を脱ぐ。クトーがあれば便利なのかもしれない。
万太郎からは仙ノ倉の東斜面を観察したかったが、その後ろから灰雲がどんどん近づいてくる。急いでドロップポイントを探すが、山頂直下はどこも急斜面の薮で、見当がつかない。途方に暮れるうちにガスに包まれてしまい半ベソかくが、ガスは濃くなるばかりだ。
藪に引っ掛かるのは怖いが、少し下れば開けるはずなのでスキーを履いて強引にドロップする。予想とおり薮は開けたが、目標物がなくなって視界が真っ白になり高低差や傾斜が掴めない。凹状地形に頼り毛渡沢左俣を降りようかと思ったが、凍結した滝にしかみえず、右に逃げるがそれも急斜面となる。恐ろしいがジャンプして切り返して高度を下げてゆく。200mも落とせばガスが薄くなり、気持ち良い傾斜の大斜面を大笹台まで飛ばす。北に延びる尾根に入りたかったが、狭いと苦労するので、シッケイ沢出合を目途にブナ樹林を滑りおりる。凸凹地形で苦労したが、沢登りで来た際にも目印にした大岩がシッケイ沢出合にあって一息。その先は先行者のトレースに助けられ、絶妙の位置でスノーブリッジを左岸に渡り、林道に出られた。
毛渡沢橋から土樽駅に歩く途中で、蕗の薹を摘む。家に帰って一杯やるのが楽しみだ。

オジカ沢ノ頭から万太郎

オジカ沢ノ頭から万太郎

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