【時間記録】
0505 JR飯田橋駅発
0710 武尊牧場スキー場 駐車場着
0730 出発
0810 西俣沢林道終点より入渓
1200 稜線登山道
1230 中ノ岳
1530 武尊牧場スキー場 駐車場着
【目的】
①沢初め
②来年の山スキーの偵察
③再来週の会山行(川場谷)の下見
昨日の前線通過後に寒気が入り、東京出発時の気温13℃。
谷川の稜線と武尊西面には寒々しい雲がかかり、東面も晴天だが冷たい風が吹き抜けてゆく。
武尊牧場スキー場は昨シーズンで閉鎖となっているが、駐車場とトイレは使えた。
トイレ裏の堰堤を渡って西俣沢林道に上がり、そのまま林道終点まで辿ってから入渓する。
前半のゴーロ歩きが長い。普段なら走り抜けてしまう河原であるが、沢靴のフリクションを思い出すべく慎重に足を置いてゆく。川石には見たところヌメっているが、火山の沢らしく粒が立っており、八ヶ岳と似るが、時折現れる両岸のスラブに雪国の沢らしさがある。
渓が屈曲し滝を攀じるにつれ、日陰の雪塊と河原に咲く蕗の薹の数が増え、季節を遡ってゆく。見上げる左岸藪に山躑躅や石楠花の彩が添えられている。
小滝と淵が連続し沢登りらしくなり、調子が出てきた処で、残雪が雪渓となり、上を歩く時間が長くなり、スラブ滝の二俣を水量の多い右に入ると雪が繋がっている。春山の眩しさに目が痛い。
源頭で藪漕ぎ前に一本取る。雪で横倒しになったダケカンバに腰掛けて、皇海から日光白根へと並ぶ両毛国境の山々を眺める。相棒の吸う煙草の匂いが美味そうだ。