2019年5月25~26日@栗子山塊・滑谷沢右俣


◎参加者:長濱 他会外5名

▼24日(金)
2200 都内発

▼25日(土)
0200 舘ノ山公園(仮眠)
0515 起床
0645 東栗子トンネルにて2台集合
0710 発~鳥川下降~滑谷沢出合
1630 750m付近幕営地

▼26日(日)
0400 起床
0600 発
1200 栗子山山頂付近
1600 栗子川下流(採石場) ※ミス

沢シーズンスタートということで、福島と山形の県境にある栗子山塊・滑谷沢右俣を遡行してきました。
秋にキノコを教わったO師匠との「採りモン山行」第二弾です。
5月とは思えない猛暑日となり、ある意味「絶好の沢日和」でした。

今回はO師匠のカヌー仲間Nさんと、普段はクライマー仲間のTさん、アメリカ人のA、中国のJと、なんともバラエティに富んだメンバーでした(O師匠とTさんは沢の経験豊富)。

土曜に東栗子トンネル手前で集合し入渓。まずは鳥川を滑谷沢出合まで下降します。
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ほとんど標高は変わらず、おだやかなゴーロ歩き。

出合に出ると、先行の釣りヤさんがはやくもテントをたててキャスト中。
お邪魔にならないように通り抜けます。
次の二俣のあたりで長めの休憩を取り、我々も釣り糸を垂らします。
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もちろん私は安定のボウズですがw、ここでさすがのO師匠・2匹のイワナをGET!「そういう写真撮らない主義なんだけど~」といいながら、大きめのイワナにご満悦w 沢で竿を出すのは6~7年振りとのことですが、その力衰えず!
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その間、山菜のほうもタラの芽、ウド、コシアブラ、わさび、うるい・・・などなど大量GET。これで今晩の満腹が約束されました。
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その後も小さな滑が続きますが、特に危険個所はありません。
事前情報通り、東北の沢にしては思ったより滑るので、フェルト靴がベターです。
二俣でやや遊び過ぎたことや、沢初心者のJが疲労で遅れてきたこともあり、この日は830m付近の幕営予定地からやや下の750m付近で1630頃ビバークを決定。さっそく焚火の準備に入ります。
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基本的に山慣れしたメンバーなので、設営も準備もスムーズ。
本日の「成果」を、
・天ぷら
・きんぴら
・ムニエル
・塩焼き
に仕込んで、完璧と言ってもよいディナーに。焚火を囲んでの夕飯&晩酌は泊りの沢の醍醐味。
いーやー・・・・それにしてもてんぷらうまい。止まらんですね!

翌日は6時過ぎに出発。まずは830m付近の二俣まで登ります。
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この日は5月にしてはあり得ない暑さ。朝イチのひんやりした空気も長くは続かず、すぐにムシムシ。そして虫も激増w ただ、1000m辺りまでくると上部にはまだまだ雪渓が多く残っていて、かなり冷たい空気で一気に汗がひきます。
この沢は枝沢も多く、この標高に来るとルーファイが難しくなるので慎重に進みます。
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1100m辺りからは安定(笑)の藪漕ぎ。どんどん山頂まではただ黙々と前進に体力を使います。ラッセルと藪漕ぎって似ていて一定時間やると、急にアドレナリンが出るのかす~っとラクになるんですよねー。そこまでが大変なので私は大嫌いですがw でも今回は、藪の中にコシアブラが散見されたりして、それなりに楽しみを見つけながら進みました。

山頂(といっても、夏道もない山なのでまったく展望なし)経由後、今度は下降のために沢に降りたのですが、ここで事件が! 標高を200m程下げたところで、どうも地形図と沢の形態が違うような気が・・・。GPSで確認すると、なんと真反対の斜面の山形側(栗子川)に降りてきてしまっていることが判明! 実は師匠はじめ、綿密に地形図を見てはいたのですが、下降の際は向きから言って絶対に間違いがないと思っていて、福島側の景色も見えていたので、コンパスもGPSも観ていませんでした。。痛恨のミス!! どんなベテランでもこういう事はあるんですねえ。。

もし厳しい沢であれば登り返しですが、山形側に降りてしまっても下降は可能だろうと地形図から判断できたので、そのまま下る判断をしました。
結果、途中やや難しい巻きなどもありつつ、1630には下降を終了し米沢の採石場に降りてくることができました。

今回は、なんといっても私の究極のスタイルである「食材全現地調達山行」をほぼ実現できたことが何よりうれしかったのと、ルートミスも含めて非常に学びの多い山行でした。
ブナの多い東北の山は、本当に植生が豊かで素晴らしい沢が多いです。また絶対に行こうと思います。

▼本日のキャッチ&リリース
<キャッチ>
イワナ5匹(もちろん釣ったのは私ではないw)
タラの芽
ウド
コシアブラ
うるい
ワサビ

<リリース>
イワナ1匹(もちろん釣ったのは私ではないw)
水筒のふた(ドンブラコ~と流されました。。orz)

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