【個人山行】2015年2月11日@阿弥陀岳北稜


4◎参加者:TY(L)、YK、会外1名、TH(記)

 0430美濃戸口 0520美濃戸山荘 0740行者小屋着 0830行者小屋発 1030第二岩峰1245阿弥陀山頂 1355中岳沢分岐1435行者小屋 1645美濃戸口

 今冬は一番簡単なバリエーションルートに行ってみたいと思い、例会でTYさんにお願いしてみたらいつでもいいよとあっさり快諾。TYさんの会社の同僚会外SさんとYKさんと4人で阿弥陀北稜山行が実現した。

 一度泊まってみたかった八ヶ岳山荘仮眠所で前泊(Lは3時間に2,000円払いたくないため車中泊)。暖房あり、布団あり、常夜灯が点いていてヘッデンいらず、1階は半分開放されていて一晩中照明が点いていて、とても快適だった(水場はなさそうでした)。

満点の星空の下出発、途中でLのミニ読図講習をいただいたりしながら南沢を歩いて行者小屋着。ハーネスとアイゼンを着けて文三郎道を進む。途中で北稜が見渡せるようになり、あれがJP、あの黒いのが第二岩峰、と教えてもらう。え、あれですか??とても登れる気がしない・・・L「大丈夫大丈夫。」大丈夫の根拠がわからない。会外Sさんはクライミング経験はボルダリングジム1回だけ、「自分ロープ触るの今日が初めてっすよ」。・・・・・え??

 中岳沢を外れてから先は、Lのラッセル。私はいつも通り南沢で地味に疲れ果て、いつも通り2,300m以上で息が上がり、最後尾でラッセルなしでもついて行けず。。こんな角度の雪壁登ったことないよと思いながら、休み休み登る。ただ、ピッケルがしっかり決まる雪質だったため恐怖感はなかった。

2回目くらいの急傾斜の雪壁を乗越すと、ロープが出ていた。私があまりに遅くてLがロープワークで遊び始めたのかと思っていたが、後で聞くと第一岩峰だった。事前に聞いていたとおり、岩や草付がうっすら見えてはいたけれど岩峰とわからないくらい雪がついていた。

 【第二岩峰基部から赤岳】                                                         【第二岩峰】

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第二岩峰は、岩は氷もついていなくて無雪期のようなコンディションで登れた。左側の正規ルート?から登る。後続パーティーは、その奥から取り付いていた。TYさんリード、SさんYKさんがアッセンダでフォローし、私は末端を結んで最後に登った。最初はクラックに左手を突っ込んでハンドジャムもどきで体を上げた(オーバーグローブだし)。クラックがなくなる所は、みんな抜け口上のガバを取って右足外側を右の壁に引っ掛ける感じで上がっていたけど、怖いからちゃんと足を置きたいなと思って探したらクラック右側にちょっと高いけどいい大きさのフットホールドがあったのでそれを使った。クライミング的にはこの出だしが一番難しく、それでもたしかにⅢ級だな、という感じだった。

【第二岩峰2ピッチ目】(※ 実際はこんな角度ではありません)

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2ピッチ目と3ピッチ目はつなげて1ピッチで行った。岩は易しめのⅢ級という感じで、私はちょうど楽しめた。探せば必ずガバはあるとネットで読んでいたとおり、欲しいところには必ず作ったかのようなガバがあり、でもⅡ級ほどわかりやすすぎず、登れたと思わせてくれるルートだった。 

第二岩峰が終わり、ナイフリッジを過ぎるとあとは危険なところはなく、ゆっくり歩いて山頂着。赤岳も富士山もばっちりで、絶景を楽しんだ。

 【赤岳を背景に】

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下りは一般道を使い、雪の状態がよかったので中岳沢を下りた。中岳沢は、救助隊のトレースを使わせていただいた。(家に帰って最悪の結果を知りました。本当に心が痛みます。ご冥福をお祈りします。)

【阿弥陀岳からの下り】

 阿弥陀からの下り

今回は本当に天気に恵まれ、快晴で山頂以外はほぼ無風、雪質もさらさらでもなく氷化した所もなく、時期的天候的に一番簡単に登れるコンディションだったと思う。

 無事雪バリデビューさせて下さったTYさん、追いつく度に笑顔でねぎらって下さったYKさんSさんありがとうございました。達成感とともに課題もたくさん見つかり、装備も雪バリ仕様ではないことがわかったので、徐々に改善しながらステップアップしていければと思います。

立場川越しに権現中岳沢分岐から横岳方面

  立場川越しに権現                    中岳沢分岐から横岳方面
2月11日12時 天気図

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