◎参加者:TY、TH、AK、N(記録)
谷川のバリエーション入門ルート、一ノ倉沢烏帽子南稜へ行って来ました。
…行ってきたんですが、「入門」と呼ぶにはあまりにハードな一日でしたw
24日
0100~0200 都内出発
25日
0430 ロープウエイ駐車場出発
0530 一ノ倉沢出合い
0740 テールリッジ
0830 南稜テラス
1130 登攀終了
1435 稜線の登山道へ出る
1530 トマ
1800 西黒尾根登山口着
まず一ノ倉沢の出合い付近から見た雪渓はかなり状態が悪い。
テールリッジまでは雪渓があれば楽そうですが、
この時期、ところどころかなり溶けている雪渓の上を歩く勇気は到底ない。
かといって、スノーブリッジの下を長時間歩くのも非常に危険。。。
この時期の登攀記録があまりないのは、そういうワケなんですね。。
…というわけで、リーダーTYさんの判断は「滝つぼ渡渉(ていうか泳ぎ)」。
雪渓の溶けた震えるように冷たい水に胸まで漬かり、
気分は完全に沢登り状態。沢登りやってて本当に良かった。。
この日は心配していた天気も、午前中は安定して暖かかったので、
わりと早く服が乾いたのは幸いでした。

ようやく着いたテールリッジから南稜基部~南稜登攀終了の6ピッチまでは、
特に渋滞もなく非常に快調。最高でも5級の岩場で、2パーティともつるべが
可能だったので、正味2時間半という非常にスムーズで気持ちのよい行程でした。
ルート取りさえ間違えなければ
残置も多数あり、このルートが入門編と言われる所以がよく分かります。

・・・とまあ、登攀部分については、結果として
今回の行程の「オマケ」に過ぎないくらい、
この後にクライマックスが待っていました。。。
登攀終了が正午前。この位の時間から雲行きが怪しくなり、
遠くで雷の音も聞こえてきたため、急いで撤収に取り掛かります。
このルートは懸垂で元来たルートを戻るのが一般的ですが、
今回リーダーの選択は「稜線に出る」。
まあこれまで来たピッチを戻るのもそれはそれで大変だし、
個人的には1時間もあれば出るかなと思ってたんですが、まったく考えが甘かった。。
上部は入る人が少ないこともあり、踏み跡も不明瞭。
フリーで登るには状態の悪いガレ場の連続で、
リーダーがフリーで登り、ハーケンを打って支点を作る場面も。
登攀時の何倍も緊張しました。
何度かヒヤっとする場所を超え、一度踏み跡を見落として
(私が)絶望的な気分になりつつも、ようやく安心できる草付に出た・・・
と思ったら、今度は、谷川名物(?)の強烈なヤブ漕ぎ。

熊笹とシャクナゲコンボの背丈ほどのヤブを、まさに「漕ぐ」ように進みながら、
あと○m、あと○mと、高度計とにらめっこ。。
そして14時半頃、突然稜線の登山道に出た時は、メンバー全員
「登攀が終わった時より全然嬉しい!」という気持ちを共有。

まさにその瞬間、激しい雨が降り始めたので、
一ノ倉岳の避難小屋にいち早く避難し、間一髪2度目のぬれねずみには
ならずにすみました。よかった~。
その後は荷物を整え、オキ~トマの双耳峰をサラっと超え、
時折晴れ間も見える稜線からの景色を堪能しつつ、
あとは西黒尾根を黙々と・・・。時間的にちょっと遅かったこともあり、
避難小屋以降は結局他の誰にも会いませんでした。

西黒尾根の登山口に無事到着したのが、ほぼ18時ですから、
総行動時間は13.5時間! さすがに疲れました・・・。

全体として、渡渉あり、(もちろん)登攀あり、藪漕ぎあり、尾根歩きありと、
ゼンブ盛りの行程で、疲労はしましたが非常に充実した山行でした。
細かい部分で反省点もあり、今後にも活きる経験ができたと思います。



