参加者:大石・川島(記)
秋と冬が切り替わる頃合い。低気圧の通過も重なり慎重に山域を選び、太平洋側の木曽山脈へ。降雪の可能性も考えていたが、その通りとなり、今季初めての雪山となった。

林道の終点まで行くと南アルプスを展望できて、雪化粧をしていた。こちらはどうなのだろうかとは考えたが、穏やかな秋空からは厳しさは想像できずにのんびりと歩く。



紅葉の絨毯
まだまだ紅葉は楽しめた
南アルプスを臨む


宝石の様に煌めく
ほっとする避難小屋
冬装備は持って来ているので続行するが、上に行く程に山は荒れ始め、夕方前くらいからは霰が降り始めて風が強まる。
強風と雪に揉まれながら着いた空木平避難小屋はとてもきれいでしっかりしていて素晴らしかった。有り難さが身に染みる。
貸し切りの小屋で早速ワインを飲みながら鍋。安酒であっても疲れた体には沁みわたる。言わずもがな、楽しい夜を過ごす。 しっかり寝て起きた翌朝は、風が収まり静かな山だった。気付くと鼠に仲間の食料を食い荒らされていた。とんだミッキーハウスだったがしっかり休息を摂ることができた。
ゆっくりと支度をして7:30出発。霧氷の中を空木岳を仰ぎながら山頂を目指す。白い景色が素晴らしく、雪山に来たのだと認識する。
稜線の状態によっては撤退も選択肢だったが、稜線は更に強くなっても歩けなくもない風だったので、予定通り縦走路へ。


冷えた川沿いを歩いて行く
雷鳥は悪天で嬉しそう
皆で出て来て喜んでいるのは雷鳥だけ。あちこちで元気に飛んでいた。我々はと言えば、風を避けられる場所は少なく、それが無ければ横殴りの風雪を受けながら辛抱しながら歩く。
強風は想定していたが、もう少し晴れてくれると思っていたのに残念。
越百山から先は尾根の東側の道が多くなり、風は避けられるが藪が多い。とりあえず暗くなるまでは歩き、奥念丈岳の手前でビバークした。 三日目の朝。夜に降った雪で辺りは真っ白。深い所で5〜6cmは積もったか。念丈岳までの急登を登り切ると、きっとそこは大展望台の雰囲気。真っ白で何も見えなかったが、またこの目で景色を楽しもうと思うのであった。朝からの風雪は昨日同様だが、烏帽子岳まで来ると嘘のように収まり、この辺りが秋と冬の境目であった。
秋の山に降った雪は、下駄に付く雪の様で鬱陶しかった。下は穏やかな秋山で、一体我々は何をやっているのだろうという気持ちは拭えず、広がる紅葉が素直に喜べなかった。
性懲りもない私は、雪山の予行演習と考えることとした。上は冬、下は秋。二季節の山行となった。


稜線の下は秋山
下山後はソースかつ丼を食べて帰宅